2009年3月25日水曜日

鹿島槍北壁 登攀編

前日は1日かけてアプローチ。時間がなくて偵察ができなかったのが災いしたか。痛恨の取り付きミス。主稜を登るつもりがピークリッジを登ってしまいました。とはいえ、まともに主稜を登っていたら我々のペースだったら日が暮れても稜線にたどりつけなかったのではないかな。結果的にはこっちで良かったのかも。

そもそもの間違いのいきさつですが、幕場の天狗の鼻からは主稜が良く見えると思っていた。主稜のピークから稜を目で追って取り付きを確認する。じつはこれが大きな間違いで、天狗の鼻からは、主稜とその手前の稜が重なって見えるため取り付きと思った地点は手前の稜の取り付きだったわけである。


■3月21日(土)晴れ 5:40幕場発~7:30取り付き~15:30天狗尾根~18:50幕場着

まずは最低のコルまで移動。我々が先頭だったが、前日先頭でトレースをつけてくれた2人組パーティーにすぐに追いつかれる。体力、技術ともに彼らは一枚も二枚も上手。ここは先を行ってもらう。ということでまたしてもトレースの恩恵にあずかる。

目的の取り付きまでトラバース。ここはアバランチパス。昨日降った少量の雪がスラフで流れているものの、この日の積雪はおおむね安定していたので大丈夫。スノーコルの灌木に支点を取る。

さて、今回4人に対して2本のロープ。効率よく登るシステムを考えなければならない。実践したのは、
  1. リードがロープ1本を引き
  2. 2人目、3人目が中間で登り終えたら
  3. 4人目を待たず、もう1本のロープで登りだす
  4. 4人目はフォローで登る
という仕組み。でもじっさいあまり効率よくないですね。一ピッチごとロープをセットしなおさなければならないし、2人目3人目が登り終える間のロスタイムがかなり発生しました。結局2人づつ2Pに分けるのが最適なのでしょう。


・1P目 雪壁

S山さんが雪壁をリード灌木帯で切る。続いて私、M中さんが中間で登り、次のピッチの準備。ロープをごそごそしているうちにS津さんがフォローで登ってきてしまった。準備に時間かかりすぎです。

・2P目 木登り
私リード。木から雪壁に乗り移ってルンゼを抜けたところで切ってロープをFIX。中間でS山さんが早々に登るも、S津さん木登りに悪戦苦闘。なかなか登って来ないので、私のビレーでS山さんが登り始める。

・3P目 雪壁~灌木帯

S山さんリード。最後の灌木帯に入る急斜面は悪い。ズボズボの雪でスタンスは無いに等しく、アックスをがっちり決めて腕で登る。

・4P目 雪壁
私リード。灌木帯をすぐに抜け、尾根を越えて雪壁。ラッセルのピッチ。支点なし。稜線に上がってスタンディングアックスでビレー。


・ちょっと移動
ロープをたたんで尾根上をちょっと移動。

・5P目 雪壁
S津さんリード。ななめ上にトラバース。スノーバー、灌木を使って支点を取る。

・6P目 雪壁
私リード。右の灌木沿いにリード。

・7P目? 偵察ピッチ
S山さん偵察に繰り出す。頭上に迫る岩壁を登るのだろうか。偵察の結果、無理と見た。左の尾根にトラバースするか?時間切れ間近。尾根を偵察して登れそうになければ敗退。

退色が濃くなってきた。

とりあえず、左の尾根にトラバースできるところまで懸垂下降で降りる。S山さん再びの偵察。結果、尾根を2つ巻けば雪壁を登って稜線に上がれそう。ということで登ることになりました。ここからはスピードアップを図って2パーティーに分ける。はじめからそうしていればもっと早かったかなぁ。

S山さん-M中さんパーティーはM中さんがまだリードはできないのでS山さんが全リード。S津さん-私パーティーはつるべで。雪壁を3P登って稜線に近づいて、いよいよ間違いに気づく。稜線の向こうには主稜が見える。このまま登ると天狗尾根に出る。主稜とは程遠い左端の稜を登っていたことが判明する。


1Pで稜線に登って、固く締まった快適な雪壁を2P登り天狗尾根に出て登攀終了。なんと向こう側には同じ日程で東尾根に登っていた、A津さんN島さんパーティーが第2岩峰を登り終えたのが見える。なんという偶然。手を振ってあいさつ。


あとは天狗の鼻のベースまで下山。途中2回の懸垂下降は這松を掘り出して支点とする。M中さんはまだ歩行に慣れていないのでクライムダウンを交えて降りる。最後はヘッデンを点けて幕場に到着。翌日は下山のみ。宴会して残りの食糧、酒をたいらげる。それにしても昨夜と一転してずいぶんと気温が高い夜だ。


■3月22日(日)雨 8:20幕場発~12:00荒沢出合~13:30大谷原

幕場は雪、下山するにつれて雨。ズブ濡れになって下山。




※事故未遂報告

懸垂下降中にロープすっぽ抜け。斜面が緩かったのでその場で踏みとどまることができましたが、かなり危険。末端を結んでいませんでした。

2009年3月23日月曜日

鹿島槍北壁 アプローチ編

鹿島槍北壁をかすめてきました。
滑りじゃないですよ。もちろん。

そもそも鹿島槍北壁に興味を持ったのは、故・新井裕己氏の正面ルンゼ滑降(2002/04/11)という偉大な記録をまのあたりにして、いったいどんなところを滑ったのか見てみたいと思ったのがきっかけです。あつかましくも私にも滑れるかどうか偵察も兼ねた山行です。鹿島槍北壁は広く、リッジ、ルンゼが幾重にも伸びているが、概して下部は急な岩壁、上部はいくぶん傾斜が緩んだ氷雪壁といったところ。上部の氷雪壁を滑ったとして、どうやって下部の岩壁を抜けるかが課題だろう。氏はクライムダウンで降りている。

ふと盛り上がった鹿島槍北壁登攀に参加させてもらうことになりました。リーダーS山さん、S津さん、M中さん、私の4人で鹿島槍北壁主稜を目指しました。ところが実際は目指した主稜は遠く、取り付きを間違えて違うリッジを登ってしまいました。そこはピークリッジと名のついたリッジのようです。鹿島槍北峰には至らず、荒沢の頭よりちょっと手前の天狗尾根にぶつかるリッジですが、とくに難しい箇所はなく、初級ルートといったところでしょうか。北壁入門にはちょうどいいかも?4人という大所帯だったこともあり時間がかかってしまいましたが。

主稜の隣に位置する正面ルンゼはあまり良く見えずも、稜線は大きく雪庇がせり出している。2箇所くらい雪庇の切れ目はあるが、エントリーは難しいだろう。ピークからのエントリーとなるのか。


■3月20日(金)雨のち晴れ
9:30鹿島槍スキー場大谷原駐車場~12:00荒沢出合~17:20天狗の鼻(泊)


三連休初日は雨でのスタート。雨は朝のうちだけの予報なので、すき家で朝食がてら雨宿り。雨足が弱まったのを見て大谷原に移動して出発。北壁へのアプローチは天狗尾根。天狗尾根に至るには川沿いを歩き、数回の渡渉が必要となる。我々4人は沢靴を用意して川をそのまま遡上。沢初めだ!
冬山のアプローチに沢靴を使うなど、いったい誰が編み出したものか。効率がよいかどうかは別として、アクセントが効いてなかなか楽しめた。もちろん足は冷たい。沢靴での遡上中は、渡渉や巻きで苦戦している数パーティーを追い越したが、靴履き替えなどの間に軒並み抜かされてしまった。荒沢の出合に沢靴をデポする。天狗尾根には変な場所から取り付いたせいか、はじめからアイゼンを装着して泥壁を登る。ロープを出したせいもあり、だいぶ時間をくってしまった。

尾根をたどると、程なくして先行パーティーのトレースを発見。ありがたく使わせていただく。

朝方の雨は、上部では雪だったよう。新雪がついている。

第一クーロアールもトレースがバッチリなのでロープなしでも登ることができる。それにしても先行している人たちはアイゼンすら装着した形跡がない。先頭の2人は体力もさることながら、技術も超一流ということだ。この日1000m以上の標高差はこのトレースのおかげということだ。

暗くなるちょっと前に天狗の鼻に到着。けっこう時間がかかったので偵察はなし。しかし北壁は良く見える。

風が強く寒い。寒冷前線が抜け、一時的に冬型の気圧配置になっている。翌日は高気圧が張り出して晴れるということ。クライミング日和になりそう。


翌日へ続く

2009年3月17日火曜日

八ヶ岳 赤岳東面天狗尾根

寡雪に愛想をつかして滑りではなく登攀の計画をしてみましたが。
なぜか雪に悩まされた今回の山行。
っていうか実は、滑り日和だったようですね。
とはいえ、各地から"The powder day"の報告が上がっていたところで目を通してうらやましがる暇もないのです。3連休のビッグイベントに向けて体を休ませなければ。。。

そう、今回は3連休に向けての練習だったはず。
なのに、、、主稜線は遠かった。



結果は大天狗を越えられず、主稜線を目前に敗退。5回の懸垂下降と1回のロープを使ったトラバースで天狗尾根下降。今年一番のラッセルとモナカ雪に泣かされた16時間20分の行動はさすがに体に応えました。

しかも筋肉痛だ?
最近歩いて下山していないのが祟ったか。



エリアは八ヶ岳
ルートは赤岳東面天狗尾根、出合小屋からワンデーアタック。

今回のメンバーは、
S津さん、M中さんとリーダーの私。
S津さんは天狗尾根を登っているので今回はサポート役に徹する。
M中さんは実践経験を積んで成長促進中。


土曜の午前中まで雨の予報だったので、当初の、天狗尾根でのテント泊の予定を変更し、土曜午後行動開始で出合小屋泊、日曜にワンデーアタックとしました。




■3月14日(土)雪~曇り~晴れ 13:00美しの森駐車場~16:00出合小屋~(偵察)~17:00出合小屋~20:30就寝

駐車場についたころは、みぞれ~雪がちらついていたが行動開始するころにはほとんど上がる。林道から川沿いの道に入ったあたりではラッセルしても全然抵抗がない20cmの軽いパウダー。

渡渉できる箇所を探して歩く。


川の流れは激しく、悪い徒渉や徒渉できずに巻きなどを繰り返して出合小屋まで3時間。本日の小屋泊まりは駐車場で会った先行の2名とわれわれ3名のみ。贅沢に小屋を使わせてもらう。その日は天狗尾根の取りつきを偵察し、20:30小屋内テントで快適就寝。



■3月15日(日)晴れ 4:10出合小屋~7:30カニノハサミ~12:30大天狗~13:30大天狗(下降)~16:00カニノハサミ~18:00出合小屋~20:30美しの森駐車場

夜間、風が強かったので前日偵察のトレースはすっかり消えていたが、月明かりのおかげで方向を見失うことなく偵察どおりに尾根に取り付く。

尾根上の雪は、乗っても割れないクラストと、腿まで埋まるモナカ雪が交互に現れる。モナカ雪が手に負えず、アイゼンからワカンに替えるも、ちょっとした岩を超えるのに結局アイゼンに替え、そのままアイゼンでモナカ雪と格闘。吹き溜まりでは軽い雪があったり、時折胸ラッセル。岩場らしい場所にでるまで3時間以上要する。

カニノハサミは左からちょっと悪いトラバースを経由して巻く。ハサミの間を直登しても面白そうだ。直後の木の生えた岩はフリーソロで登るも、ちょっと悪いので上からロープを垂らす。

カニノハサミからがようやく岩稜帯


次の岩壁を前に、右下にFIXロープが見える。S津さんの情報によると、FIXロープをたどって雪壁を登って岩場を巻くルートがあるということ。ただしFIXロープまでの下降にロープを要する感じ。
ここは岩壁を登る。直登はするには傾斜がきついが、一旦左にバンドを登ってから右に登ると簡単そう。実際、尾根への乗越がちょっと難しかっただけで難なく通過。

雪の樹林帯を登り、次の岩稜は右に巻く(ここは巻かずとも、稜線通しで登れそうだった)。巻いた後の雪のついたルンゼはM中さんにリードを託す。ルンゼ上部でピッチを切り、そのままツルベで岩稜を登る。

いよいよ大天狗、小天狗が視界に入り、主稜線も目前に迫る。赤岳山頂にいると思われる登山者の声も聞こえる。

岩峰を巻いていざ大天狗へ。大天狗は、海苔を貼ったように雪氷が張り付いていてバラバラと落ちてくる状態。

大天狗


登るのか巻くのか?
右のバンドを拾ってトラバースすると巻けそう。
左肩もバンドを登ってその上でトラバースできるように見えた。

ということで1ピッチ登ってみる。1ピッチ目の終了点にはハーケン3枚でこしらえた支点や、見える範囲にはその他残置がたくさんあったので正解ルートのように思えたが、手袋とアイゼンではトラバースもできず、上に越えることもできずに無念の下降。右のバンドに渡来するという選択肢もあったが、そこでまた詰まった場合や、抜けたとしても下山が遅くなることを懸念して敗退を決める。

その後は登ったルートを忠実にたどって懸垂下降&トラバースの後、モナカ雪の尾根下降2時間で出合小屋。

懸垂下降



懸垂下降最後のセット


ここまではヘッデンなしで下山。出合小屋からはヘッデン下山。前日林道に積もっていたパウダーは見る影もなくクラストしていた。黙々と2時間歩いて駐車場に到着。




2009年3月13日金曜日

白毛門~柄沢山

タフな山行でした。
当初は土合から入って、白毛門、朝日岳を経由し、大烏帽子山にてビバーク、翌日巻機山までの縦走を予定していました。しかし初日に強風にあおられ、笠ヶ岳の避難小屋で停滞。翌日はガリガリの斜面を神経を使ってトラバースしたり、シール・クトーの着脱を繰り返したりして時間と体力をロスし、とうとう柄沢山で力尽きました。

滑降ルートは1809のピークから米子沢へ。上部はガリガリでとても滑れたものではないものの、ルンゼでプチパウダーを当ててご満悦。湿雪の樹林帯を抜け、清水集落に降り立ってバスに滑り込みセーフ(時刻的にはアウトだったという噂?)。六日町から電車で土合に戻る。

ルートは踏破できなかったものの全部出し切った充実感。それにしてもリーダーN島さん、スーパーサブF神さんの強さには脱帽。


■3月7日 くもり・強風
7:20土合~10:50白毛門~11:30笠ヶ岳避難小屋(泊)


朝、強風につき出発を遅らせる。風が弱まったのを見計らって、土合からアイゼンを装着し板を担いで歩き出す。ここは昨年3月にも歩いたところだが、そのときはモナカ雪につかまって白毛門までは5時間近くかかっている。今回は寡雪のせいか、雪が落ち着いていて、どんどん標高を稼げる。3時間30分で白毛門到着。

出発直後、東黒沢を渡る橋は細く、バランスを崩せばドボン!


午後から天気は回復する予報だがその様子は全くない。風は相変わらず強い。白毛門からはスキーで滑ってほんの少し移動時間の短縮を図る。視界は悪く雪はガリガリで滑る楽しみはない。

再び板を担ぎ笠ヶ岳山頂に到着するも、担いだ板が風にあおられて立つことさえままならない。避難小屋までの20mの下りは這って移動してなんとかたどりつくことができた。小屋に入り、天気予報を信じて待つも、風がやむ気配はない。14:00避難小屋にて停滞を決める。

この避難小屋、かまぼこ型でたいした広さはないものの、3~4人用ゴアライトがすっぽり入る。風雪を完全にシャットアウトしたテントが完成。小屋とテントの隙間には荷物を出しっぱなしにしても問題なし。超快適空間を確保できた。

風は夜になっても収まる気配はない。


■3月8日 晴れ
6:00避難小屋~7:20朝日岳~8:40大烏帽子山~12:00柄沢山~13:40清水

前日の強風もすっかり収まり、山々が見渡せる。日中~夕方にかけて晴れるという。移動性高気圧の到来が予報より遅れたようだ。巻機までの期待が高まる。いざ出発するとガリガリの斜面。小烏帽子のトラバースはクトーをかませて丁寧に進む。クトーの着脱を繰り返し、朝日岳に到着。東面にはパウダーが詰まっている。宝川に滑り降りたい気持ちを押さえ、ここは先に進む。

ジャンクションピークからはいよいよ国境稜線。シールをはずして200m弱を滑り降りる。斜面は依然としてかたいので快適には滑れない。平坦な斜面やほんのちょっとの下りはクトーをはずし、急な登りに差し掛かるとクトーを取り付ける。とにかく何回も着脱を繰りかえす。いちいちザックにしまっているが、これはなかなかの時間のロスと体力の消耗を伴う。

朝日岳山頂にて。まだまだ元気?



大烏帽子、檜倉山それぞれのピークからの約200mの下りもシールをはずして滑る。柄沢山が近くに見える。しかし巻機山はまだ遠い。柄沢山への登り、東側には大きく雪庇がせり出している。大きいところは20mくらいあるだろうか。雪はかたく安定しているが万が一ということを考えて雪庇の端から離れた本来の尾根付近をたどる。

先週いけなかった至仏山もバッチリ



正午、柄沢山に到着。体力も水も尽きた感じ。ここ柄沢山にて縦走の終了を決める。大休止を入れて滑降準備。
下からボーダー6人が登ってくるのが見える。柄沢を詰めてきたそうだ。雪はガリガリか湿雪ということだった。滑りは楽しめそうにない。

滑降ルートは巻機山側に尾根を滑って、1809のピークを左に巻いて米子沢に下る。最初の急斜面は雪が詰まっていればすごくいい北西斜面。

米子沢上部。雪が詰まって入ればどこでも滑れる魅力的な斜面。


残念ながらガリガリでだましだまし滑り降りる。そのまま北西に伸びる細いルンゼに入るとパウダーが詰まっていた。しばし堪能。

楽しい時間はあっという間に過ぎ、緩斜面へでる。しばらく緩斜面を滑って尾根を1本越え、さらに北西斜面へ。N島さんとF神さんは尾根伝いに西斜面へ。北西斜面は最初は樹林が濃くちょっとかたかったが、徐々にルンゼが顕著になると樹林が薄くなり雪がやわらいできた。重いパウダー。徐々に板が滑らない重い湿り雪へ。ここはターンをしないでひたすら直滑降で切り抜ける。川に合流し、しばらく滑ると左からN島さんとF神さんが滑ってくるのがわかった。堰堤で合流。

あとは清水集落までトレースを伝いながら平らな斜面をひたすら滑る。13:40幹線道路にでる。ほっとするのも束の間、そういえばバスの時刻は13:45。間に合う?バス停はどこだ?バスを発見して乗車した頃は13:45を過ぎていた。ローカルなバスの旅で六日町へ。さらに電車で土合へと。