2009年8月29日土曜日

那須井戸沢

前川大滝沢から大移動して那須へ。

■8月26日(日)晴れ
場所:那須井戸沢
メンバー:たいちゃん、みおさん、B場さん、ハニワくん、タケ、カッシー、私
タイム:8:50深山ダム林道ゲート~9:30三斗小屋宿~12:50稜線~13:40峠沢下降~16:00ゲート


前日から継続のハニワくん、タケ、カッシー、私。たいちゃん、みおさん、B場さんが7時に合流するはずなんだが、なかなか来ない。車内で寝て待つ。8時過ぎに合流。

深山ダムから林道を進む。ゲートが開いていれば三斗小屋宿の入渓地点まで車で行けるそうだが。やはりゲートは閉まっていた。ゲートといっても鎖と南京錠の簡単なものだが。

ゲート手前に駐車して出発。林道を歩いて三斗小屋宿へ。ここは江戸時代に宿場町として栄えた場所とのこと。今はその面影はほとんど無い。三斗小屋宿を越えて林道沿いに下。橋を渡って渡渉すると井戸沢の出合。伏流しているので気づかずに通り過ぎてしまいそうだ。

すぐ上流には立派な堰堤。ここから上流で水流がある。


堰堤のような滝を越えると。立派な滝。

これは登れないので右側を巻きます。巻き道にも残置があるのが見える。結構悪そうなのでロープを使うことに。この週末の唯一のロープセクションタケがリード。全員が登るまで約40分。後続の方、待っていただいてありがとうございます。

休むまもなくどんどん出てくる滝。どれも簡単に登れる。


立派な階段滝。

あっという間に水が枯れる。あとはこなすだけけ。

稜線は景色がきれい。

ここからはトレラン組みと沢下降組に分かれて下山。
私は沢下降組。

大峠から下って峠沢から下降。滝は全く無いが、なんだか疲れる。途中で地図に載ってない登山道が交差する箇所で登山道に入って下山。この登山道が会津中街道で、地元の有志によって最近下草が刈り払われたということだ。すごく歩きやすい。あっというまに入渓地点まで下山。

車をピックアップしてトレラン組が下山する湯元まで移動。みんなで鹿の湯に入って那須を後にする。


秘湯と癒しの沢の週末。

2009年8月26日水曜日

前川大滝沢

駅寝、沢、秘湯×2、雑煮、宴会、沢、秘湯、中華と。
盛りだくさんの週末。

■8月21日(金)22:00都内発~3:00峠駅
ハニワくん、タケに加え、タケの後輩のカッシー、そして私の4人で出発。はるばるきました山形県米沢市。峠駅。新幹線が通る駅でもあります。急坂ゆえ、かつては列車がスイッチバックで前進したというまさにその場所。レールの付近でごろ寝。

■8月22日(土)くもり
場所:前川大滝沢
メンバー:ハニワ、タケ、カッシー、私
タイム:8:30入渓~9:20大滝~13:00登山道(遡行終了)~14:00姥湯~15:30から滑川温泉~16:30峠駅~21:00深山ダム


峠駅のスイッチバック駅舎にて快適で短い睡眠をとり。6:53朝イチの新幹線通過を見送る。

滑川温泉手前に車を駐車し。ずいぶん大きなザックを背負った単独のおじさんが入渓しようとしていた。入渓準備中には10名くらいの団体が来て入渓準備。ずいぶんと人気の沢のようだ。

ゆっくり準備して8:30入渓。なぜか風が強い。
入渓直後の印象:岩質が鉄分で赤くなんか落ち着かない。水も鉄分を含んでいるのだろう、透明感に乏しい。お盆には北アルプスの澄んだ水を見た直後なだけに、どんより暗い印象を受ける。沢床は全体的にホールドスタンスが豊富なように見えるが、岩自体はつるつるフリクションが効かない。フェルト靴ではちょっとした斜面でもスリップ。


すぐに釜をもった滝。へつるには、ほんの一手だが悪そうに見える。
ここは思い切りよく泳ぐ。


すべての滝には釜があるような感じ。積極的に泳いで取り付く。風があるのでちょっと寒い。


左の巻き道を越えるとすぐに大滝。


120mとも言われる。

近づくとやっぱりでかい。
左から巻いて滝上に出る。



滝の連続。しかもきれいな滝ばかり。


5mスダレの滝。
ここは登れず、右から巻く。


左の筋を登ってまずは一段目。二段目はへつるにはあまりにも悪いので泥の斜面を巻くことにする。

フリクションが効く滝。簡単に登れる。

源泉が沸いている箇所もいくつかある。
すぐに登山道が横切る。
荷物を置いて潜滝を見物。

そして下山。
意外と早く遡行が終わったので姥湯まで足を伸ばすことにする。下山途中ということになる。姥湯はよく耳にした秘湯だが、なかなか行く機会がなかった。山登りとあわせて行くってのはちょうどいい。

秘湯というには立派過ぎる建物が姥湯温泉。日帰り500円で、露天のみ入浴可。
さっと汗を流してリセットし、滑川温泉まで約4kmの道のりを歩く。


日差しをさえぎるちょうどいい感じの舗装道。

滑川温泉でも一風呂浴びる。

駅寝した峠駅で力もちが4個入った雑煮を食べて翌日の那須井戸沢に向けて移動。
眠い車中。

阿武隈PAがやたら充実していることを確認して那須へ。夜も既にいい時間にもかかわらず焚き火&BBQ宴会を宣言して大量の買出し。深山ダムに到着したのは21:00。そして大宴会。
暑くてテントの外で寝たら虫刺され多数。


翌日につづく

2009年8月16日日曜日

小倉谷

悪天の予報で心配しましたが、行動中はなんとか天気がもち、予定通りに山行をこなすことができました。久々に充実です。

今回新調したマテリアルは、FinetrackフラッドラッシュスキンメッシュTシャツ・カム2個(キャメロットC4#0.3、#0.4)・ライフジャケット。
これまで沢の服装にこだわったことがなかったのですが、やはり良いものは良いです。FinetrackフラッドラッシュスキンメッシュTシャツ、濡れを感じさせません。カムはセコく、2個だけ調達しましたが、やはり便利で、この手軽さを知ってしまったら手放せないですね。これまで薄刃ハーケンサイズのリスにしか目が行かなかったのに、今やハーケンを打つことなんて最終選択肢でしかない。不便さや不快さはわりとお金で解決できるんだと改めて実感。


メンバーは、N村さん、タケ、リーダー私。
ルートは、神通川水系金木戸川小倉谷。
本格的な北アの沢は初めて。

行きの交通は、同日程で双六谷に入渓するパーティーに同乗。双六谷パーティーは6人、我々3人の計9人。2台の車で11日夜発。12日朝に金木戸林道ゲートまで車で入りました。双六谷パーティーの皆さん、ありがとうございます。


■8月12日(水)7:30金木戸林道ゲート~8:30金木戸林道第2ゲート~11:20小倉谷出合~16:30大ゴルジュ手前(泊)

車を降りて準備をして林道と山道を歩くこと約4時間で小倉谷出合。途中1時間ほどでゲートがあり運がよければここまで車で入れるとのこと。ここで双六谷パーティーに別れを告げて入渓。

最初の核心は双六谷本流の渡渉。流れは強い。
まずはタケが空身でロープを引いて、流れに乗りながら泳いで対岸に渡る。ザック、N村さん、私の順でロープに引かれて双六谷本流を渡る。

双六谷本流を渡り終えて

水は澄んでいる。河原の石は大きく、いちいち乗り越えるのに体力を要する。私が知っているこれまで登ってきた沢と一味違う。

1時間ほどで現れるトイ状10mの滝は右から巻く。

ゴルジュ帯に入り、4mの滝。記録ではナチプロ+A1で右から越えている。同じライン。チョックストーンにスリングをかけ、さらにカムを使ってスリングアブミで越える。ゴルジュ帯の抜け口には右からの滝。右から巻く。
この先は河原、ナメとつづき、崩壊したような地帯が続く。崩壊したのは最近だろうか。

そろそろ幕場と探そうかという時分に現れた巨岩が積み重なった6mの滝。ボルダームーブを交えて登る。その先を偵察するも、どうやら大ゴルジュ帯に突入しているようだ。倒木にスリングを巻いて、スリングは翌日回収ということでここは懸垂で降りてタープ設営。

翌日の天気は、予報では曇りのち雨。雨が降る前に大ゴルジュ帯は突破したいものだ。夜は暑いくらい。


■8月13日(木)7:00大ゴルジュ帯~10:30大ゴルジュ帯終了~12:30二俣~14:00大滝上部~15:00 1970m地点(泊)

不安な天気。雨がパラつく。本降りになる前に大ゴルジュ帯を突破したいところ。前日に残置したスリングを回収しながら大ゴルジュ帯に突入。


すぐに、長い釜を持つチョックストーン滝が現れる。
ここはタケの機転が功を奏す。

右から取り付いてヘツリながら、途中から左へダイブ!

左の壁に取り付いて登るという技ありのあわせ技1本。ちょっと苦労したのはザックの引き上げ。タケのザックは水流に大いにもまれました。

大ゴルジュ帯の出口、釜の奥に左からの6m滝。ライフジャケットを着けて私がリード。釜は左からヘツリと少しのヘツリ泳ぎで難なく越えられる。滝の水しぶきが当たる位置のカンテには残置ハーケンが2本。ライフジャケットが邪魔して壁に張り付けないのでA0で登る。その後、外傾したバンドを右上するが、スリッピーで怖い。支点も取れず、やたらと時間がかかってしまった。

5mを懸垂で降り、めでたく大ゴルジュ帯突破。天気が崩れる前に突破できてまずは一安心。

いくつもの滝を越え、

40mの滝にいたる。左から高巻く。記録では15分とあるが、我々は20分少々かかった。

まもなく、二俣に到着。
左右から30mの滝が落ち合う。どちらの滝も登れない。本流は右俣。
ここは左の滝を巻いてから尾根を越え、右俣に戻る。

左の滝を巻き終えると、右はガレた斜面。とても登る気にはなれない。その上のナメ滝を登ると、どこからでも尾根を越えて右俣に戻れそう。先には草原状の尾根が見える。草原状の尾根を越えて右俣に戻る選択肢もあったが、ここは目の前のヤブ尾根を越えて行くことにした。後から気づいたが、草原状の尾根を越えて右俣に戻ると大分ショートカットになるようだった。

右俣に戻ると、さらに2段40mの滝。一段目は右側を簡単に登れる。二段目は右のヤブに入って途中から水流のほうに戻り、ヌメった壁を登る。アクアステルスのN村さんは大分苦戦したようだ。おそらく、左俣の草原状の尾根を越えて右俣に戻ると、この滝の上部に抜けるのではないだろうか。

地形図の滝マークに一致する30mの滝は左から巻く。上部は開けていて、ここを幕場としても良さそうだ。

ナメ滝を越えてちょっと行った場所にちょうどいい幕場を見つけたので本日の行動ここまで(15:00)。タープ設営後、土砂降り。行動中にそんなに降らなかっただけラッキー。タケの土木工事で水難の危機は去った。焚き火もできない寒い夜を過ごす。軽量化を優先したあげくの装備、濡れたカッパとシュラフカバーではさすがに寒い。


■8月14日(金)6:30 1970m地点~7:10奥の二俣~11:00稜線~12:00笠ヶ岳山荘~(笠新道)~16:50新穂高温泉

夜は寒く、ちょくちょく目を覚ました。台湾・中国で甚大な被害をもたらした台風8号は温帯低気圧に変わり、その低気圧にともなう寒冷前線は一時的に小倉谷に多量の雨をもたらしたものの、朝には小康状態となり、一時は濁流と化した川の様子も朝には穏やかに流れていた。そらは青空。

30分ほどで奥の二俣へ。山肌には日が差している。この谷に日が差すのももう間もない。


10mの滝は上部の乗越が難しい。ロープを使ってカムを支点にして空身で乗り越える。

5m程度の滝が連続して高度を上げる。次第に流量はなくなり、ガレ場へ。


笠ヶ岳山頂は目の前に迫る。
10:00双六谷パーティーとあらかじめ決めていた無線交信時刻。交信が取れる。双六谷パーティーは水量が多く、入渓を見合わせたとの事。

核心はここからだった。30cm角のガレが行く手を阻む。慎重にガレ場を詰め、支尾根から主稜線へ出たのが11:00。槍・穂高の眺めが最高。笠ヶ岳山頂では濡れたロープやタープを乾かしながらくつろぐ。

笠新道を経て新穂高へ。この日にうちに帰京するのは無理とのことで、最終のバスで平湯まで出る。タケが見つけた素泊まり1400円の超豪華温泉に泊まって旅行気分を味わいながら、翌15日帰京。

2009年8月4日火曜日

ナルミズ沢

8月第一週は総勢11人でナルミズ沢に行ってきました。
11人で移動するってのはなかなか圧巻ですね。

8月なのに相変わらずの梅雨空。怪しい天気。

まずは、宝川から林道に入ってゲートに駐車。そこから林道と登山道の歩き。登山道ではミオさんが蜂に刺されるハプニング。脚と腕の2箇所。ハニワくんの素早いポイズンリムーバー処理で脚は毒抜き成功。山行は続行できそう。先に10人近い人数が通過したことで蜂たちは興奮してしまったらしい。先頭のほうを歩いていた私は蜂にぜんぜん気づかなかった。

渡渉点から入渓。
流量が多いせいか、巨岩帯の通過は意外と悪い。
ゴルジュ帯は巻かずにあえて突破。

トボンと飛び込めば怖いこと無し。

一箇所ロープを使って登る。

ウォータースライダーの絶好のポイント。
シズカさんはヘルメットの隙間をぶつけてピンポン玉サイズのたんこぶをお土産。

広河原からは釣りをしながら遡行。
タケが1匹ゲット。頭がでかいのに、胴体がやたらとやせている。

大石沢出合にてビバーク。
テントひと張りとタープ。
タープはおろしたてのZONE。
斜面のブッシュを使って、斜めに平たく張る。うまく張れた。

昼食には冷たいそうめんとそば。日も差してきて暖かくなってきたのですごくうまい。

しばしの昼寝 zzz

焚き火を起こそうと焚き付けに火をつけると土砂降り。
無念。。。

タープの中で夕食を済ます。
おろしたてのタープがよく雨をはじく。
張り方もすごくいい。11人が入っても余裕。

川の水位が気になり出した頃、すっかり雨が止む。

そして焚き火の再開。
がんがん燃やそ~

この日はタケの誕生日。ケーキやらたいすけさんが持ってきたスイカやら。
マシュマロ、ソーセージ、岩魚。
直火焼きうまい。

焚き火と添い寝。
ハニワくんに起こされてタープに入る。
虫がいない快適な夜。






翌朝、ちょい(だいぶ)寝坊。飯を食って泊まり道具をデポして7:30出発。
朝イチでウォータースライダー。泳ぎを交えて滝を越える。

8m魚止めは、2本のロープを出して右側を登る。


あとは草原の詰めをたのしむ。




朝日岳を経由、荷物をピックアップ、蜂ポイントはヤブを漕いで巻いて下山。楽しい山行でした。