2009年12月30日水曜日

唐松岳 Dルンゼ

久々の写真付き記事。
Xactiが壊れたのがかれこれ3ヶ月前。これは修理にも出さずにいまのところ放置。で、今回あたらしく導入したアイテムがKODAK Zx1。Xactiで使っていたSDカードがどっかに行ってしまったので、やむなく今回は20MBの内蔵メモリに記録。容量が少ないので撮影シーンをケチりました。あまりいい画は撮れてません。


12月29日 晴れ
■ルート 9:00八方池山荘-12:50唐松岳-14:00Dルンゼドロップ-16:00二股
■メンバー M浦さん(リーダー)、N島さん、私

大晦日から元日にかけて大荒れの予報ということで、年末年始に予定していた合宿は年明けに延期。年内最後の晴天ということで、29日に急遽日帰り山スキーを計画しました。照準はDルンゼ。M浦さんは何度か滑っているが、N島さんも私も初めて。このDルンゼは唐松岳~不帰のエリアでは一番簡単なルートとのこと。

このエリア、前日には午前中に湿った雪、午後に温度の低い雪が降っている。

28日夜、都内を出発し、途中道の駅で仮眠し翌朝八方尾根スキー場へと向かう。八方尾根ゴンドラ、クワッドリフトと乗り継ぐ。気温が思いのほか低く寒い。厳冬期仕様に装備を固める。グラートクワッドは滑降用具を持っていると乗車できないということで、リフトのそばをシールで登る。

八方池山荘に到着、ここからはクトーを装着して登る。パウダーが積もってはいるが、パウダーの下は固くエッジが効きにくい場所があったり、風で雪が飛ばされて固い場所があるのでクトーがあった方が登りやすい。



2361のピーク手前で重装備の登山者に挨拶をしてラッセルを交代。途中でテント泊しているパーティーに出会う。唐松岳ピストンを終えて帰ってきたところなのだろう。ここからは先はトレースがある。

徐々に風が強くなってきた。途中でアイゼン・ピッケルに装備を代える。唐松山荘を越えたあたりから風がさらに強くなる。唐松岳のピークを踏んで、Dルンゼのエントリーに移動。M浦さんは途中、不帰のフェースからのスラフ雪崩を目撃している。

雪のチェックは慎重に行う。這松を支点にして、ロープで懸垂下降して斜面に入る。そこでピットチェック。最初はM浦さん、その後N島さんと私、3人全員で雪をチェックする。結果、60cmの深さに滑り面があった。ただし上の層との結合はそれほど悪くない。判定は『要注意』。雪面を刺激しないように丁寧に滑ることとする。最初の1本は雪崩のことを気にしながらなので、ほとんど楽しめなかった。2本目以降、雪崩のリスクが減ったところで存分にパウダーを味わう。軽すぎないパウダーからクリーミーなパウダー。ゲレンデでは扱いにくい板も、パウダーでは何のその。

Dルンゼを見上げる。

こちらは不帰Ⅱ峰のフェースを見上げる。ちょうどX状ルンゼの末端。傾斜はDルンゼよりもぶいぶん急。なかなか手ごわそうだなぁ。


わりと規模の大きい雪崩の跡がある。発生したのは昨日か今朝か。デブリは柔らかい。デブリが谷を埋め尽くしていて、大滝まで谷が割れている箇所は無い。大滝は右岸を巻く。右岸の上手にはトレースが見える。はじめ動物のものかと思ったが、どうやら無名沢を滑ったスキーヤーがつぼ足で登り返したトレースのようだ。

ここから大滝を巻くための約30mの登り返しになるが、ここはシールで登ったほうが早いと判断。登り返しながらスキーヤーのトレースと合流し、トレースを追うように谷を滑る。林道までスキーをはずすことなくたどり着くことができた。


今シーズン初の白馬エリアだが、思ったより雪が多い。今シーズンは谷川と前武尊しか滑ってないがこちらは去年に比べても全然雪が少ない。

2009年12月28日月曜日

前武尊

■12月26日 くもり→晴れ

まだNEWマテリアル慣れしていない私。ゲレンデを滑りたいといって、N島さんと計画。

二つ玉低気圧の行方を気にして、オグナほたかへ。ゲレンデなのに天気を気にしすぎた感があります。

場所が場所なだけに、山スキーセットも持っていって、前武尊はとりあえず登る。でも滑る場所が全然ありません。藪だらけ。まだまだ雪は少ない。

あとはゲレンデをひたすら滑る。N島さんはブーツはスカルパTXプロを使用しているが、今年とうとうNTNを導入し、今回はTLTの山スキーとNTNのテレマーク、両方持ってきた。

丸一日ゲレンデを滑った甲斐あって、だいぶ道具に慣れてきたところです。

TLTは、滑降性を求めるならヒールピースを前後にずらせるタイプのほうがいいです。TLTはスプリングなどで全圧を調整する機能が無いため、ブーツとヒールピースとの隙間のほんの僅かなちがいが板のフレックスに影響します。ブーツや板の組み合わせで、最良のパフォーマンスを発揮出来るよう調整を繰り返す必要があります。




年末年始は寒気が入るため、計画変更を余儀なくされました。年内は日帰りで1本。泊まりで山に入るのは年明けになります。

2009年12月23日水曜日

谷川岳

■12月23日晴れ
■メンバー:M浦さん(リーダー)、N島さん、私

この時期に谷川岳で山スキーが定番になりつつある。
朝集合、関越で谷川岳へ。9:30天神平の峠リフトを降りて、天神尾根を行く。3日前に比べてだいぶ雪が増えているとはいえ、この時期の谷川岳としてみればまだまだ少ない。雪訓の跡を過ぎるとトレース無し。こんな時間だけど本日一番乗り?とおもいきや峠リフトを使わないスキートレース発見。トレースありがたく使わせていただく。その先行者とは避難小屋にてラッセル交代。ここからは正真正銘の本日一番乗り。3人でラッセルを回す。

それにしても天気はすごくいい。無風晴天。気温が高い。午後からいくぶん崩れるとのことだが。日射と高温で雪の状態が刻々と変化する。日が当たらない斜面にはまだパウダーが残る。早く滑りたい気持ちをラッセルの推進力に転換。ピークを目の前にして南斜面の頂上雪田でピットチェック。日のよく当たる斜面なので、ずいぶんと締まっている。積雪深は150cm、15cmと80cmの位置に不明瞭ながら弱層。上下の層はしっかりとスラブ化。

トマの耳で滑降準備。いざドロップ。シーズン1本目の山スキーということで、微妙に緊張しながら雪田を滑り降りる。日の当たらない場所では部分的にパウダー堪能。

西黒沢へ少し滑り降りる。このまま西黒沢に入れるかどうか確かめるため、もう一度ピットチェック。こんどは日陰の斜面。雪崩の危険は低そうだが、いかんせん雪が少なく、途中崖が出ていそうなので諦める。天神尾根まで登り返して尾根を滑る。途中から担ぐ。熊穴沢は藪だらけなので諦める。担ぎと滑りを交えて天神平に戻る。


道具が軽いのは素晴らしいですね。
板とBinの軽量化で機動力UP。
どんどん軽量化の欲が出てきて、アイゼンも軽量化したくなってきた。

でもクライミングサポート一段しか無いのはやはりつらい。

2009年12月21日月曜日

TLTの使用感など

12月20日。
遅い初滑り。天神平に行ってきました。
メンバーは、M浦O介さん、M浦N子さん、N島さん、私。ようやく私がTLT導入で、全員TLTになりました。

連日の強い寒気が入り込む中、日本海に小さい低気圧が発生したおかげで一時的に冬型が緩んで終日晴天。はじめから谷川岳は狙わず、装備も軽くしたんですが。こんな穏やかな天気ならアイゼン・ピッケル準備してピークハントすれば良かったと悔やまれる。連日の冬型で雪が降ったとはいえ、まだまだ天神平で1m程度。まったく雪の無いところに積もったのに過ぎない。山頂の雪田もまだ地形がわかる程度の積雪。

今回は、山での滑降は(ほとんど)諦めて、午前中は訓練。午後はゲレンデで滑る。あたらしい道具を導入したこともあって、ゲレンデで練習する時間が作れてよかった。ビーコン訓練では、スキーを装着し、装備を全部背負った状態からスタート。それぞれの装備を出すタイミング、板を外すタイミング。外した板の置き場。考えることが多くてなかなか難しいですね。近隣で訓練してたパーティーのビーコンも発掘してしまい(すいません)、意図せず複数埋没捜索の訓練にもなりました。



さて表題の件、TLT。
ディアミールの滑降性能にがっかりしたのが1年前。おおいなる希望を抱いてついに今シーズンからTLTを導入しました。

導入した主なマテリアルは、
  • 板:Black Diamond voodoo 175cm
  • ビンディング:Dynafit TLT Vertical Lite
  • ブーツ:Garmont メガライド(M浦さんのおさがり)
TLTはシリーズで3番目に軽いモデル。今回、板とセットにして片方の重さ2キロ少々。すごく軽いです。いろんな事情で安く入手できたからこれにしたんです。

そしてそのパフォーマンスの評価。

■装着編
  • 非常に難しい。でも慣れれば一瞬でできる。早く慣れないといけない。
  • リーシュコード。標準のものを装着してるが。良く分からない機能があって、これはリーシュコードを脚に巻いたままでもスキーを外せるという機能なのだろうか?普通に巻いて着脱した方が早いのだが。

■登攀編
  • 軽いのが最大のアドバンテージ。担いでもシールでも軽いのでらくちん。深雪のキックターンも問題なしです。
  • TLT Vertical Liteはクライミングサポートが一段しか無い。これはかなりキビシイ。特に深雪の登行はトップが雪で持ち上げられ、実際の傾斜よりキツクなるのでやっぱり2段目がほしい。手作りでもなんでも、2段目後付けすることできないかな。

■滑降編(ゲレンデ)
  • ディアミールでは足裏のエッジが死んでましたが、TLTは大丈夫!かかと荷重でかかとを中心のターンができる。
  • しなりの反動が無いのは板のせい?反動を使わない滑り方で対応(ニュートラルなポジションを作る)
  • 板のTOP付近でしなやかさが無いのでかかと荷重での板の取回しがシビア。ちょっとでも重心がずれると板が回らない。これは板の問題か。この板+TLTのセットをゲレンデで扱うにはもうちょっと時間が必要。山では圧雪というコンディションがないのでそれほど問題にならないと予想。
  • ガタつきなどは無いので、安心感がある。
  • 解放値はかなり低めにしたが、滑降時に解放はしていない。外れてもよさそうな転倒をしても外れない。かかとを板と水平な方向にスライドさせるような角度で雪面を蹴ると簡単に解放する。角度によって解放の仕方・強度が違うような。

■総括
  • 現状では期待通りのパフォオーマンス。とりあえずいろんなコンディションを滑ってから総括しよう。



2009年12月10日木曜日

八ヶ岳 小同心クラック・中山尾根

12月5日・6日の週末、会の雪山はじめ企画。

30人以上のメンバーで八ヶ岳の行者小屋のテン場にベースを構える。
これだけのメンバーが集まる山行は初めてかも。
各々がパーティーを組んで登攀したり縦走したり雪訓したり。

私は初日は、N島さんと小同心クラック。
2日目はS原さんと中山尾根を登ることに。

2日目の中山尾根では事故寸前の出来事があったのであわせて報告します。無傷での生還は奇跡のようなものかと。



■12月5日(土)くもり→雪 5:00美濃戸口~5:45美濃戸~7:30赤岳鉱泉~10:00小同心クラック取付き~12:10稜線~13:30赤岳鉱泉~14:50赤岳鉱泉発~15:30行者小屋
■ルート:小同心クラック
■メンバー:N島さん(リーダー)、私

深夜0:05に諏訪南ICを降りてコンビニに寄って美濃戸口へ。30人以上のメンバーのほとんどはまだ到著していない。朝も早いし、雨の心配も無いし、後から到著するメンバーに煩わされることも無いようにと、テントを張って寝ることにする。

4:00起き5:00発。真っ暗の中、美濃戸まで林道を歩く。眠くて半分目をつぶって歩いていたようなもの。途中車に抜かされたが、聞けばS藤H明さんパーティーの車だったとのこと。美濃戸のベンチで倒れこむ。しかしここは眠気を振り払って再び赤岳鉱泉に向かって歩き出す。

林道終点でスニーカーから冬靴に履き替える。雪は皆無かと思っていたので、少ないなりに積もっていたので少々安心。赤岳鉱泉到着、アイスキャンディーもまだまだ。荷物をデポして大同心稜を登る。しばらく山をサボっていたのと、眠いのと、病み上がりなのと。急登がこたえる。

大同心稜。大迫力で大同心が迫ってくる。が、ときおり霧で見え隠れする。午後から天気は崩れるということで、その前兆。風も徐々に強くなってきている。大同心基部からルンゼを横切って小同心基部へ。クラックなので岩の隙間に入れば風をよけられて寒くないはず。

そういえば1年前もN島さんと赤岳主稜を登ったが、その時の寒さに比較すれば今回の寒さは屁でもない。八ヶ岳にも着実に温暖化の波が寄せているのか。

ここからはアイゼンと手袋で岩登り。1ピッチ目は私がリード。ホールドもスタンスも大きいので、傾斜がある割りにはサクサク登れる。支点も適度にある。2ピッチ目はN島さんリード。長めのチムニーのピッチ。最終ピッチは、あれっ?5mくらいで終了。

岩稜帯を登って横岳頂上へ。風がだんだん強くなってきた。登攀具をしまって下降開始。大同心稜を下降。この周辺の登攀後の定番下降ルートということだそうで、ここは覚えておかなければいけない。風が強くなって雪も降り出した。砂粒・雪粒がバチバチ当たる。樹林帯に入ってようやく落ち着きを取り戻す。下降途中、裏同心ルンゼを登ってきたというパーティーに遭遇。氷は予想通り薄かったとのこと。

赤岳鉱泉の小屋で一休み。M島さんT中さんA元さんに遭遇。コーラを飲んでラーメンを喰らって至福のひとときを過ごす。重い腰を上げてデポ品を回収して行者小屋へ向かう。中山乗っ越しまでの登りが異常にこたえた。夜は強風のち無風快晴。



■12月6日(日) 晴れ 6:00行者小屋出発~7:10下部岩壁到着~8:00登攀開始~10:00上部岩壁取付~12:00稜線~13:30行者小屋
■ルート:中山尾根
■メンバー:S原さん、私(リーダー)

ヘッデンを点けて行者小屋を出発。中山乗越までは10分少々。くるぶし~すねのラッセルで約1時間。やせ尾根手前で3人パーティーに先を譲る。先行パーティーが正面の岩峰に取り付いている最中、我々は右側のルンゼに狙いを定める。私リードで登り始めるも、墜落(後述)。S原さんにリードを交代。S原さんは微妙なMIXルートを巧みに登って、立木でビレー。支点は潅木など。稜線まで少しの距離を残していたので、2ピッチ目を私がリード。その後稜線に出てコンテで上部岩壁の取付きに進む。

登攀準備を整え、10:00の無線交信をとる。ここでは前日に中山尾根を登ったA久さんと交信がとれ、アドバイスを頂く。私リードで凹角を登り、ハング下のテラスに出る。支点はペツルとハーケン。ハングには支点が豊富。ハングの抜け口でビレー。2ピッチ目は岩稜帯をS原さんがリード。50mほぼ一杯に伸ばす。3ピッチ目は左に草付きを登って一旦テラスに出て、さらに左の草付きを登って岩稜を越えたところでビレー。

最後はバンドを伝って稜線の登山道に抜ける。登攀具の片付けをしながら、12:00の無線交信。阿弥陀北西稜のA山・N島P、赤岳主稜のY田・N村Pがちょうど登攀を終え、それぞれピークにいるとの連絡を受ける。地蔵尾根を下降して行者小屋へ戻る。

続々と登攀組が戻る。下山遅れのパーティーがあるも、16:10全員無事行者小屋ベースに戻る。下山は途中からヘッデン。凍りついた登山道が滑る。



■墜落レポート
・場所:中山尾根下部岩壁右のルンゼ取り付き
・日時:2009年12月6日7:30ごろ
・当事者:私(リード)
・他メンバー:S原(ビレー)
・内容:7~8mの墜落
・怪我など:なし

【詳細】
先行パーティーが正面岩峰に取り付いていたタイミングで、我々は右側のルンゼを登ることにした。支点などは無いようだが、潅木などを利用して登れると判断。急な雪の斜面に足場をつくり、潅木でビレー点をつくって私がリードで登攀を開始。いくつか取付きを偵察し、狭いチムニー状に決めて登り始める。

チムニーを越えた所の狭い足場付近約5mで貧弱ながらも潅木で支点をとる。狭い足場から太ももの高さに草付きの段があり、それより上で傾斜がいくぶん緩んでいる。緩んだ傾斜の草付きにバイルを刺す。がっちりとは効いていなかった。太ももの高さに上げた左足に乗り込もうとするも、体重が後ろにかかり、バランスを崩す。効いてないバイルはすぐに外れ、体は後ろに倒れるように宙に投げ出された。

S原さんの足元の急な雪の斜面に落ち、少し流され、ロープにテンションが掛かって止まる。貧弱な潅木の支点は折れていた。ロープはチムニー状の岩の上部で折り返され、それが支点代わりになった。

【考察】
いくつかの幸運が重なった結果、無傷で済みました。
・墜落地点が急な雪の斜面だったこと
・ロープがチムニー状の岩で折り返されたこと

【判断の誤り】
・登られているルートであるにも関わらず、支点がないルートを選択して取り付いたこと
・自分が登れるルートかどうかの見極め
・不安定なホールド・スタンスでも突っ込んだこと

2009年11月23日月曜日

三つ峠岩トレ

久々の更新。
雪が微妙な立山は早々に見切りをつけて、三つ峠にて岩トレを計画。一泊2日で行ってきました。

メニューは、アイゼントレ、アブミトレ、マルチピッチなど。三つ峠もこの時期になるとさすがに人は少なく、いい感じでトレーニングできました。ショックなのは3年目の冬靴がいまさらながら全然足に合わずに靴擦れ全開なこと。
再来週の八ヶ岳に暗雲が、、、


このトレーニングの成果を生かせる山行ができればいいな。
できれば板を担いで。


初すべりは12月後半に持ち越しです。

2009年9月27日日曜日

利根川本谷

9月5連休、アドベンチャーレース関連でキャニオニングという名目で利根川源流を下降するという酔狂な企画が上がっていました。関わるつもりはなかったのですが、そこはⅤ級にランクされている沢の魅力というものか、自然と資料に目が行く。調べを進めるうちに利根川本谷に興味がわいてきました。そんなタイミングでのM野さんからのお誘い。最近一緒に沢に行っているカッシー、ハニワくん、タケも誘って3泊4日で行って来ました。

聞けば利根川本谷、核心は雪渓の処理とエスケープがないという点。それを除けば巻きは簡単、岩は順層でかっちりしていてヌメらないという。
この5連休の天気は今シーズンには珍しく、期間前に雨が降っていないのに加え期間中の好天が約束された。さらには近年の例に漏れない少雪。Ⅴ級とは思えない癒しの沢になりました。


■メンバー:M野さん(リーダー)、カッシー、ハニワくん、タケ、私
■9月19日 晴れ 十字峡:車デポ~(車)~9:00八木沢ダム~(ボート)~9:30入渓~15:30巻淵上流(泊)

前夜、十字峡小屋に集合。素泊まり1000円。ついつい酒がすすんで夜更かし。タケは風邪(インフルエンザ?)らしい。
十字峡に車を一台デポし、もう一台で八木沢ダムへ。ダムではアドベンチャーレース関係の下降パーティーのT氏が準備を進めていた。

T氏やダムの係員と世間話をしているうちに30分の遅れ。そもそも今回は好天が約束された3泊4日は余裕の日程。釣りをしながらゆっくり遡行するのであせる必要はない。

ダムは最近の好天続きで水は少ない。ボートが入れるのは赤倉沢の手前まで。

ぬかるんだ湖岸を渡渉を交える。右岸の登山道?を歩き、水長沢へ。さっそく竿を出す。いち早く竿を出したM野さんはさっそくウグイをヒット。私も小さいウグイを釣り上げる。そうこうしているうちに後続のパーティー(同じ会のパーティー)に抜かされる。私はねばってヤマメを釣り上げる。

要所要所で竿を出すが、釣れるのはウグイがほとんど。巻淵を越えたことろの砂の河原でビバーク。薪は大量にある。

■9月20日 晴れ 7:00出発~7:40越後沢出合(釣りタイム)~10:00ヒトマタギ~15:00滝が倉出合上流河原

30分程度で越後沢出合に到着。尾根沿いに幕場となりそうな箇所がいくつかある。ここで時間をとって釣りタイム。越後沢に入って釣りをするも全然釣れない。

気を取り直して9時過ぎに出発。ここからが剣ヶ倉土合といって、渡渉とヘツリの連続になる箇所だ。最初は尾根を登ってショートカットしようとしたが、途中で踏み跡がなくなって沢に戻される。今回は水量が少ないので沢伝いに歩いたほうが実は全然早いようだ。


ヒトマタギでのお決まりのポーズは『やらなければいけない』という微妙な強迫観念に苛まれる。

剣ヶ倉土合の最後のゴルジュは泳ぐ。



無理にへつろうとした私はドボン。

剣ヶ倉土合を過ぎて幕場を探す。滝ヶ倉を過ぎた広い河原で泊まるとする。ここまで2日間、ほとんど標高をあげていない。

焚き木はちょっと上流から切り取って拾ってくる。M野さんは釣りに繰り出し、なんと27cmの岩魚を釣ってきた。これは刺身用だ。



ほどよく夕飯の支度ができた18:00過ぎ、アドベンチャーの下降組7人が降りてきた。ちょうど同じところで泊まるということで、焚き火でもてなし語らい会った。雪渓が残るのは1箇所で崩れているとの情報を得る。


■9月21日 晴れ 7:00出発~9:20裏越後沢出合~11:00魚止メ滝~14:00利根大滝~16:30西小沢手前河原

6:20に下降組が先に出発。


これを最後に、私のカメラの液晶ディスプレーが壊れる。撮影はできてるようだが、なにをとっているのかさっぱり分らない。

オイックイと呼ばれる箇所は2時間程度で通過。雪渓は情報どおりで、崩れているところを登って越える。普通ならもっと大量の雪が残っていてかなり手こずるとのこと。

裏越後沢の出会いではまだ焚き火跡がくすぶっていた。先行パーティーのものだ。

狭くて暗いゴルジュ帯は泳いで突破。何のためらいもなく泳ぎだすタケ。もう風邪はほとんど治ったようだ。率先して泳ぐメンバーがいると後続の心理的ためらいは少ない。存分に泳いだ後は、日のあたる河原でひなたぼっこ。ほぼ全裸になって濡れた衣服を乾かす。太陽に感謝。

魚止めの滝は左から巻く。釜を持った滝も一緒に巻いて、微妙なトラバースを交えて沢に戻る。

しばらくすると先行に追いつく。ロープをだして滝を登っている最中だ。
先行が登り終えるのを待って、ここは私がリード。滑りそうだがガバなので問題なし。支点のカムがばっちり決まる。落ち口付近の残置を使い、ハーケンを打ち足してビレー。

いくつかの滝をロープを使って登り、20mの利根大滝へ。先行を待ってここはM野さんリード。水線右側の斜面を登る。岩がかっちりしていて順層でホールド豊富。登りやすい滝だ。中間支点は残置ハーケンと潅木。

BP予定のハト平は先行Pで埋まっていたので30分程度上流に登る。なかなかいい幕場があるではないか。これが最後の夜。3日とも極上幕場と盛大な焚き火とはなんとも贅沢な山行である。でも酒がちと少なかったか。


■9月22日 小雨~くもり 7:00出発~9:30人参滝~11:00赤沢滝~12:30稜線~12:50大水上山~16:00林道~16:50十字峡

どんどん滝が出てくる。

ハニワくんは微妙なヘツリで越えていく。私はというと、めんどくさいので巻く。
私一人巻いたら10m滝も一緒に巻くことになった。ということで上からロープを垂らして皆登る。釜でずぶぬれになる皆。一人滝の上でのんびりしてる私。



人参滝。名前の由来は高麗人参か?
ここは右側を巻く。沢に下りるのが微妙に悪かった。

深山滝20mはハニワくんがリード。岩は基本かっちりしているが、ハーケンを打つとリスが広がる。落ち口がスリッピー。

赤沢滝は4段20m。

最後の段はシャワーで上るが、ここまでほとんど濡れずにきた私はここでも濡れないラインを付く。

大きな滝としては最後となる水上滝。記録では15mとあるが、せいぜい10mだろう。
水が枯れる前に大休止をとり、詰めあげる。藪はない。


さすがに利根川源流。山深い。


色づいたばかりの紅葉はなかなかだ。

大水上山に立ち寄って十字峡へと下山。Ⅴ級の沢と恐れをなしていたが、コンディションが良かったことに加え余裕の日程ということもあり一転して癒しの沢になりました。