M浦さんが主催するこの戸隠パウダーキャンプは今年で5回目を数える。毎年、戸隠に建っている別荘に山スキーの猛者が集い、滑り、語らいあう。私は始めての参加となりましたが、貴重な時間を過ごすことができました。もちろん、戸隠周辺の滑りも楽しみました。
1月24日はのんびりと佐渡山。
1月25日は乙妻山北東斜面。
雪が降らなかった割には楽しめました。
■1月23日(金)
木曜夜に白馬周辺で雨が降ったとの情報を得るまで、週の半ばは珍しく仕事でテンパっていたのと、会報の編集作業で忙しく天気をきちんと見ることができなかったのですが。高層天気図を確認したところ、北アルプス周辺でさえも標高1500mくらいでは雨だったんじゃないかと思わせるくらい気温が高い。その後寒気が押し寄せて、土曜は大荒れの予報だった。
それを見越して金曜夜は深酒&夜更かし。
ところが、、、
■1月24日(土)
なぜか明くる土曜日はピーカン。重い腰を上げて出発。体調もすぐれないので近場、佐渡山に行ってきました。雪は、氷板の上に10cmの軽い粉雪。降雨による氷板は山頂(1827m)でも確認できました。氷板の上をガリガリいわせながら滑って午後1時には下山。
昼寝をして宴会に望む。
夜、戸隠の別荘には20人以上が集まりました。みな山スキーやテレマークをこよなく愛する人たち。会話の一言一言は言葉以上の重みがあった。
落石注意な斜面を滑る方々は、『45度の緩斜面』を滑って『60度の快適な斜面』をいつも捜し求めているそうだ。
センター120mmを超えるスパーファットの板の登場によって、厳冬期の山スキーの可能性はさらに広がったという。
ヘルメットカメラで目線を映像に収めることもできれば、自分のシュプールを撮影することもできる。
話に花が咲く。
■1月25日(日)
7:30 大橋
9:00 佐渡山のコル
9:10 氷沢川
10:40 1912
11:40 中妻山
12:20 乙妻山
13:20 氷沢川
14:30 佐渡山のコル
15:00 大橋
朝焼けに映える戸隠山と九頭竜山。
急斜面はなにも北アルプスだけじゃないぞと主張している感じ。
佐渡山のコルまでは前日と同じルート。そこからシールをはずして100mくらい滑る。氷沢川を渡り再びシールで登る。先行のトレースを追う。高妻山と乙妻山の間にある通称中妻山まではひたすら尾根を登る。標高差は約800m。前日からの降雪はほとんどないのに、意外なほどに雪が軽い。今日の斜面は期待ができそう。
時々霧に隠れ物の、登っている最中は、黒姫、妙高。稜線に上がると雨飾や白馬が望むことができる。
稜線に詰める斜面は、木がない上に氷化していた。足を滑らせたらひとたまりもない。ストックをしっかり刺して丁寧に登る。乙妻山最後の登りはつぼ足で登る。
雪の状況を確認して、山頂から少し下ったところからのドロップ。なかなかいい雪。前日に顕著だった氷板はない。足元からのスラフには注意する。
ツリーを抜けて氷沢川へ出て、シールをつけて佐渡山コルへ登り返す。途中、同じくパウダーキャンプ参加のH川さんパーティーと合流。スーパーファット+TLTという組み合わせの迫力ある集団。
ここで8人中、6人がTLT、一人がテレマーク、ディアミールが私一人。
波に乗り遅れてる感じがしました。ヨーロッパではファット+TLTがスタンダードだという。
佐渡山のコルからはガリガリ斜面のツリーを抜けて林道を経由して帰る。
パウダーキャンプ。雪が降らずに一時はどうなるかと思ったが、しっかりパウダー滑ることができました。
今回、氷化した樹林帯を滑って明らかになったのですが。ディアミール、非常に残念です。足裏のエッジが全く使えない。かかと加重が板に伝わりません。つまり足元で板を取り回すことができない。雪面に圧をかけてのターンができないです。こういった場合、氷板上ではジャンプターンで方向を変えるしかなく、無駄に体力を消耗する上にリスクが大きいということ。結局ファット+ディアミールという組み合わせは厳しい局面では使えないということか。
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