幽ノ沢は谷川岳に突き上げる一ノ倉沢のとなりの沢になります。
土曜夜発、日曜日帰り。泊まりはホテル谷川(通称)で荷物は最小限に。
1台の車に7人乗りという離れ技です。
都内発が夜9時前。
谷川入り11時過ぎ。
ちょっと飲んで翌朝は6時前に出発。幽ノ沢出合に移動です。
すれ違ったクライマーの情報によると、出合からすぐの雪渓の状態が悪いらしい。
彼らは一ノ倉へ転進。我々は見てから判断ということで。
幽ノ沢出合からは展望台と呼ばれる小ピークが見える。
雪渓の状態が悪い場合はこの展望台に一回登って懸垂下降で沢に降りるとのこと。
覚悟はしていたのですが、偵察の末、沢通しで歩くことができました。
いつ崩れるやも知れぬ雪渓。危険な箇所は短いのですが。
雪渓の先には大滝が。ここはノーザイルで抜ける。
大滝の登り。完全に沢登りですね。
大滝を抜けた二股は左へ。ここはロープを出してユマーリング。
きれいな小滝が連続して沢登りの気分。
濡れたくないので全部巻きますが、、、
釜がある小滝を左から巻く。
その後延々と藪漕ぎ。
これでもかというくらいの藪漕ぎ。
稜線に出ちゃうんじゃないかというくらい藪漕ぎ。
沢の詰めでもないのに。。。
これから登るのに。。。
木に登って藪の隙間から右手の沢を覗き込むとなにやら雪渓が見える。
沢は雪渓で埋まっているようだ。
さらにひたすら藪を突き進むと急に視界が開ける。
なんとそこはカールボーデン途中。
眼下には雪渓。
すぐ目の前には滝沢大滝。
中央ルンゼはすぐそこ。
見事なアプローチ藪漕ぎ。
今までのクライミングとなんか様子がちがう。
うるさい虫がいない。
涼しい。
空にはたくさんのトンボ。
ほんのちょっと蒸しているのをのぞけば秋の天気のようだ。
取り付きまでは傾斜の緩いスラブを登る。
取り付きは短い垂壁のすぐ手前。
傾いたテラスでロープを結ぶ。
編成は、
- K嬢 - I原氏
- Nリーダー - G姉
- I先輩 - S姫 - 私
3パーティーで中央ルンゼを攻める。
補強用に打ったハーケンは抜けないので残置しました。
しっかり効いているのでお使いください。
I先輩 - S姫 - 私の3人パーティーは最後尾。
核心手前までは私がリードすることに。
1P目、短い垂壁。
ここはライン取りで難易度が大きく変わりそう。
先頭のI原氏はテラスから直上、垂壁の中では左端を登った。
ちょっと悪そう。
私はテラスから右に出て垂壁の中央やや左を登る。
丁寧に登らないとちょっと恐い。
支点のカムもあんまり効いてなさそう。
フォローのビレー。
2人同時確保は実は初めて。
ロープがぐちゃぐちゃです。
2P~4P、スラブ。
傾斜が緩くて難しくはないんですが、超ランナウト。
緊張します。
ちなみに3P目はノーピンです。
ハーケンの打ち方で反省。
Nリーダーが補強用にハーケンを打った。
その同じリスにハーケンを打ちました。
ハーケンがちょっと厚かったんですね。
リスが開いてしまい、Nリーダーが打ったハーケンが抜けてしまいました。
足場が安定していたので大丈夫でしたが。
同じリスには打たないようにしないと。
ここでI先輩にトップ交代。
核心よろしくです。
大ハング下、右へトラバースしてカンテを登るんですが。
先行パーティーのK嬢、痛恨のルートミス。クラックの入ったフェースを直上。
なのに神がかり的なリードで登ってしまった。
I先輩も同ルート直上。
私はフォローでも登れませんので右にトラバースです。
核心のA1ピッチを抜けて、あとは緩いスラブをちょっと登って終了。午後4時。
ずいぶん時間がかかってしまった。
堅炭尾根、芝倉沢を経て下山。
芝倉沢は雪渓が残っていたが、幸い危険な箇所はなかった。
なんとか明るいうちに芝倉沢出合に到着。午後7時。
ヘッデンで一ノ倉沢の駐車場まで戻る。駐車場を出たのが8時過ぎ。
楽しみにしていた温泉も抜きで帰京。
それでもG姉の終電には間に合わなかったよ。
7人で1台の車に乗った甲斐がありましたよ。
交通費は往復で2,200円。
もちろんETC割引もフルに活用。
ガソリン180円オーバーの時代にエコノミーですね。
エコノミー症候群には要注意ですが。
2 件のコメント:
PONだす。
何か日に日に本格的な山男になっていってますなぁ。
今度時間がある時、沢登りを計画して下さい。
沢登り。
ぜひ行こう!
盆が明けたら時間が取れるから。9月とかにね。
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