2009年9月15日火曜日

鳴沢

痛恨のカメラ忘れにつき文字だけの報告。

週末の土~月で黒部川支流の鳴沢へ。

新越沢を予定していましたが、思いのほか雨が上がるのが遅く増水した新越のゴルジュ突破はあまりにもリスクが大きい。転進先として予定していた鳴沢もこの雨じゃ、、、と。敗退も脳裏を掠めたが。。。

黒部ダムの下流の右岸に位置する鳴沢。黒部ダム下流右岸には、上流から順に、赤沢、鳴沢、新越沢と入り込む。これらの沢へのアプローチは左岸の日電歩道を下って出合で渡渉する。ただし渡渉ができるのは黒部ダムの観光放水が始まる朝の7時(時期によって異なる)以前が条件となる。ひとたび放水が始まれば、毎秒3トンの水が加わり渡渉は不可能とのこと。渡渉するためには前夜に出合付近まで入っておく必要がある。つまり1泊2日の行程の沢も、3日間を要することになる。

■場所:黒部川支流鳴沢
■メンバー:M浦さん(L)、私
■9月12日(土)雨 16:00扇沢~16:15黒部ダム~BP

全国的な雨の予報の土曜日。この日はアプローチだけだが、雨が上がる時間が心配。予報では夕方には止むとのことだが、その気配は全くない。雨と寒さで眠れない夜を過ごす。

■9月13日(日)雨のちくもり 3:40出発~5:30鳴沢出合~9:30大滝~14:30二俣(泊)

新越沢を照準に、観光放水が始まる前に出合までいけるように早出するが雨は止む気配はまったくない。むしろ強くなっている。敗退色が濃くなりつつ、新越沢はあきらめて、まずは鳴沢出合を偵察。

鳴沢の出合に到着したのはちょうどヘッデンが要らなくなる頃の5:30。雨の影響もあってそこそこの流量の黒部川。渡渉の可能性を探っているうちにザブンと飛び込んで渡渉してしまうM浦さん。手招きに応じて渡渉する私。

と、ここまできたら行くしかない。

雨はまだまだ強い。どうやら日本海の低気圧を取り巻く雲が去り際に雨を降らしているようだ。



それにしても鳴沢、記録がほとんど無い。事前に調べるも、見つけた遡行記録は登山体系と、志水哲也氏の記録のみ。そしてM浦さんの滑降記録だけか。

ガチャ類を装着して覚悟を決める。
入渓して感じたのは、岩がヌメる。脇の斜面は崩壊したガレが多い。見た目では分らない難しさがある。さらに黒部ならではのV字の渓谷。とくにこの鳴沢はV字が顕著。

5m~10mの滝が連続する。登れる滝もあるが、登れそうで登れない滝が多く一筋縄にはいかない。

チョックストーン滝を左から登ろうとしたが意外と悪く、左の壁を巻くことにした。ここはM浦さんリードでロープを出す。ハーケンで3箇所、潅木で1箇所の支点を作る。私がフォローで登る。1箇所ハーケンが抜けず。ヤケになってブッたたいたらその拍子で抜けてハーケン落っことす。あぁ~ BDのハーケンが~!!初歩的なミス。

さらにチョックストーン滝は私がリード。カムエイドで登りザック荷揚げ。

ゴーロ帯を進むと30mの大滝が現れる。右の泥壁&藪を私がリードで巻き上がる。50mいっぱいに伸ばす。2ピッチ目で滝の上部に出る。さらに30mの滝。ロープはつないだまま移動。右から3ピッチの巻きと懸垂1回。またすぐに出てきた10mの滝。傾斜はそれほど無く登れそうに見えるが、ヌメッていていやらしい。ここは右のルンゼを巻いて藪をトラバースして抜ける。この時分は雨は上がっていた。晴れ間も見えるが太陽は雲の中。

ゴーロ帯を抜けるとまた出てくる、見た目以上に悪い滝。水線のすぐ右のガレを登ると、あと一手で滝を越えられそうに見える。ところがその上部も悪かった。ここはロープを出してM浦さんリードで登る。

幕場を探す。以外にもブヨが多い。虫対策皆無。V字渓谷らしく、良い幕場はなかなかない。探しながらどんどん遡行し、二俣手前にようやく見つける。時間をかけて寝床を作って焚き火をして寝る。異様に寒い。夜空は雲ひとつ無い。私は羽毛服を持ってきていたが、羽毛服を持ってきていないM浦さんはさぞかし寒かったに違いない。

■9月14日(月)晴れ 6:00出発~9:20赤沢岳~14:00扇沢

寒すぎて寝ていられない。まるで冬の気分。朝食のラーメンはこんな寒い朝にぴったり。

この幕場は絶景なり。剱岳のモルゲンロート、さらに黒部別山の大タテガビンを正面に見る。黒部別山~黒部の奥地に谷川岳がひとつそびえている~と形容されるほどの山にもかかわらず一般登山道が整備されていない玄人好みの山。

ルートは右俣へ。ガレが多い。8mの滝は私がリード。一見ロープ無しでもいけそうだが、浮石が多い上にヌメっている。ハーケンとカムで支点をとって慎重にリード。終了点はハーケン2本でビレー。

ガレを登ると水量は激減する。給水してガレを登る。途中から樹林帯に入る。太陽の日差しがすぐそこの山の斜面まで届いているのが見える。周囲の草木には霜が降りている。どおりで夜は寒かったわけだ。冷たい霜の中を掻き分けて8:30。本山行初となる太陽とのご対面。太陽のぬくもりを感じつつ赤沢岳のカールに出てゆっくりと黒部別山を眺める。

つめ上げると、ドンピシャで赤沢岳の頂上の看板。看板には「植生保護のため立ち入り禁止」の文字。

ゆっくり大休止。

あとは長い下山路。新越山荘、種池山荘経由で扇沢へ下山。登山道が整備されているので、針ノ木経由よりも早く下山できるだろう。下山後のコーラが体に染み入る。



※要注意メモ
今回ロープは38mと50mの2本を持っていった。途中、38mロープの包皮が破れ中の繊維があらわになっているのに気づいた。いつそうなったのかは正確にはわからないが、原因は落石としか考えられない。幸い2本のロープを持参していたために、その後の山行には支障をきたさなかったが、これが50mロープだったらもっと大変なことになっていただろう。山行中は落石によるロープの破断の危険が常にあるということ。それゆえに自ら落石を起こすということは絶対にあってはならない。とくに懸垂下降のとき。リードやビレー中も落石に注意を払うのはもちろん、周囲に鋭利な岩が無いことを確認するなどして、ロープは丁寧に扱わなければならない。

2009年9月9日水曜日

万太郎本谷

万太郎本谷はこれまで何度か計画したものの、その度に天気に祟られて実現せず。この週末、ようやく行くことができました。しかも今シーズンイチの好天。

メンバー:ハニワくん、タケ、カッシー、私。
9月5日(土)晴れ
8:30土合~(電車)~8:40土樽~9:40入渓~13:00一ノ滝~14:00一ノ滝上部(泊)

前の週に万太郎支流のオタキノ沢に入ったとき、本谷はアプローチと割り切ってさっさと通り過ぎてしまったので今回はじっくり遊びながら行くことにした。土合に車をデポし、電車で土樽へ。土樽駅から入渓の堰堤までは徒歩1時間弱。やたらと天気がよくて汗だく。早く泳ぎたい気分。

入渓。水量は少ない。前の週と同じくらい。

時間はたっぷりある。釜という釜で泳ぎながら遡行。竿も振る。釣果はないが。

前の週はオキドウキョウを、よく分からないうちに通過してしまった。はてな?と思っていたらどうやら土砂に埋まってしまったらしい。オキドウキョウの入口と出口だけがほんのちょっと泳ぐかんじ。

その先の狭いゴルジュは右側を泳いで取りつく。取り付ける箇所は限られているが、あえて前回取りつこうとして失敗したところに再度挑戦するも、力尽きる。簡単なところから這い上がる。

出てきた一ノ滝。カッシーが慎重にリード。前回より滑るような気がしたが、気のせいだろうか。

二ノ滝上部は満員とふんでいたし、素敵な幕場が見つかったので二ノ滝まで行かずに本日の行程終了。のんびり来たけどそれでもまだ午後の2時。時間に余裕があることははじめから分かっていたのに、持ち込んだ酒の量が少ないという計画性のなさに悔いる。


9月6日(日)晴れ
7:00出発~7:15二の滝~8:00三の滝~11:00稜線~12:30天神平~ロープウェー下山

さくっと登って早めに下山することにする。出発してすぐに二の滝。

水線突破も考えたが、朝イチでシャワーは寒いのでここは右側を巻く。

三の滝下部はハニワくんリード。

支点とホールドが豊富。

三の滝上部はタケがリード。

水線通しで登ろうとしたが、ぬめってて無理。右手のルンゼに入って変なところから直登。かなり滑るライン。普通はこういうライン取りはしないでしょう。先行パーティーはルンゼを登って藪をこいで本流に戻っていた。たぶんそっちが正解。それでもタケの渾身のリードで直線に近く登れたので時間短縮になった。

あとは連続する小滝をこなして、藪漕ぎ無しで稜線につめ上げる。
肩の小屋直下の登山道に出る。明るくてコンパクトにまとまっててなかなかいい沢だ。朝電車を使っても、ペースを上げれば日帰りで十分狙える沢。

谷川岳山頂周辺は大混雑。久々に山でたくさんの人を見た。渋滞にもまれながら双耳峰にとりあえずのぼる。天神尾根も渋滞に巻き込まれながら下山。タケと私は4人分の荷物とともにロープウェー下山。ハニワくんとカッシーは登山道を走って下山。

2009年9月1日火曜日

オタキノ沢

雨天のため、計画していた山行は延期。金曜日は山行のために取得していた有給を返上して勤務。ピーカンの金曜日に会社に行くと、「なんで会社来たの?」と問われ「天気悪いから。」と答える滑稽ぶり。

代わりに日曜だけの日帰り山行に行ってきました。もちろん期日前投票は済ませてます。

8月30日(日)曇り
■場所:万太郎支流オタキノ沢
■メンバー:リーダーM浦さん、私
■タイム:6:00東所沢P/U~9:00万太郎入渓~12:00オタキノ沢出合~17:00稜線~18:20下山


日帰りで手ごたえのあるところということで万太郎の支流のオタキノ沢を狙いました。日曜朝発という悠長なスケジュールである。関越道を普通に飛ばし、8:30茂倉新道下山口に車をデポ。高速道と入り乱れている場所だけに、入渓までの道がよく分からず、変な藪こぎを交えて道路に出て入渓点に到着。

水量は少ないようだ。とりあえずオタキノ沢出合まではアプローチと割り切って、万太郎本谷はどんどん突き進む。時間がかかりそうな箇所は巻きを交えて。さっさと通り過ぎてしまったが、万太郎本谷はじっくり詰めると楽しそう。




一ノ滝はM浦さんリードで左側を登る。

ボルト・ハーケンの残置はいくつかある。
一手いやらしい場所があった。

一ノ滝を超えるとすぐ、左手のルンゼを過ぎたあたり。左側からの支流がオタキノ沢。ちょっとわかりづらい。

いよいよオタキノ沢。スラブが広がる。




このクラック滝は巻くのが正解なのだろうか。M浦さんリードで登るも、けっこう悪い。残置はない。カムはいくつか持ってきていたが、たくさん持ってた方が有利。

滝をいくつも越え、登れない滝はスラブ壁を巻く。けっこう悪いところがあるのでロープを出して巻く。

きれいないスラブが続く。



途中からガスが上がってきて視界が無くなる。

ルートの目視ができなくなり、ルートファインディングにはちょっと苦労させられた。ルンゼでは左に追いやられ、懸垂で水線に戻る。ヌメッた滝はアクアステルスのM浦さんに代わり、フェルトの私がリード。

水が枯れて笹藪。途中から左の支尾根に上がって稜線の茂倉新道にでる。手ごたえ十分。

茂倉新道を1時間15分で下山。暗くなる前に下山できた。荷物を片付けて車に乗り込むと雨。

温泉&コーラ&トンカツという黄金の組み合わせでもって帰京。

2009年8月29日土曜日

那須井戸沢

前川大滝沢から大移動して那須へ。

■8月26日(日)晴れ
場所:那須井戸沢
メンバー:たいちゃん、みおさん、B場さん、ハニワくん、タケ、カッシー、私
タイム:8:50深山ダム林道ゲート~9:30三斗小屋宿~12:50稜線~13:40峠沢下降~16:00ゲート


前日から継続のハニワくん、タケ、カッシー、私。たいちゃん、みおさん、B場さんが7時に合流するはずなんだが、なかなか来ない。車内で寝て待つ。8時過ぎに合流。

深山ダムから林道を進む。ゲートが開いていれば三斗小屋宿の入渓地点まで車で行けるそうだが。やはりゲートは閉まっていた。ゲートといっても鎖と南京錠の簡単なものだが。

ゲート手前に駐車して出発。林道を歩いて三斗小屋宿へ。ここは江戸時代に宿場町として栄えた場所とのこと。今はその面影はほとんど無い。三斗小屋宿を越えて林道沿いに下。橋を渡って渡渉すると井戸沢の出合。伏流しているので気づかずに通り過ぎてしまいそうだ。

すぐ上流には立派な堰堤。ここから上流で水流がある。


堰堤のような滝を越えると。立派な滝。

。
これは登れないので右側を巻きます。巻き道にも残置があるのが見える。結構悪そうなのでロープを使うことに。この週末の唯一のロープセクションタケがリード。全員が登るまで約40分。後続の方、待っていただいてありがとうございます。

休むまもなくどんどん出てくる滝。どれも簡単に登れる。


立派な階段滝。

あっという間に水が枯れる。あとはこなすだけけ。

稜線は景色がきれい。

ここからはトレラン組みと沢下降組に分かれて下山。
私は沢下降組。

大峠から下って峠沢から下降。滝は全く無いが、なんだか疲れる。途中で地図に載ってない登山道が交差する箇所で登山道に入って下山。この登山道が会津中街道で、地元の有志によって最近下草が刈り払われたということだ。すごく歩きやすい。あっというまに入渓地点まで下山。

車をピックアップしてトレラン組が下山する湯元まで移動。みんなで鹿の湯に入って那須を後にする。


秘湯と癒しの沢の週末。

2009年8月26日水曜日

前川大滝沢

駅寝、沢、秘湯×2、雑煮、宴会、沢、秘湯、中華と。
盛りだくさんの週末。

■8月21日(金)22:00都内発~3:00峠駅
ハニワくん、タケに加え、タケの後輩のカッシー、そして私の4人で出発。はるばるきました山形県米沢市。峠駅。新幹線が通る駅でもあります。急坂ゆえ、かつては列車がスイッチバックで前進したというまさにその場所。レールの付近でごろ寝。

■8月22日(土)くもり
場所:前川大滝沢
メンバー:ハニワ、タケ、カッシー、私
タイム:8:30入渓~9:20大滝~13:00登山道(遡行終了)~14:00姥湯~15:30から滑川温泉~16:30峠駅~21:00深山ダム


峠駅のスイッチバック駅舎にて快適で短い睡眠をとり。6:53朝イチの新幹線通過を見送る。

滑川温泉手前に車を駐車し。ずいぶん大きなザックを背負った単独のおじさんが入渓しようとしていた。入渓準備中には10名くらいの団体が来て入渓準備。ずいぶんと人気の沢のようだ。

ゆっくり準備して8:30入渓。なぜか風が強い。
入渓直後の印象:岩質が鉄分で赤くなんか落ち着かない。水も鉄分を含んでいるのだろう、透明感に乏しい。お盆には北アルプスの澄んだ水を見た直後なだけに、どんより暗い印象を受ける。沢床は全体的にホールドスタンスが豊富なように見えるが、岩自体はつるつるフリクションが効かない。フェルト靴ではちょっとした斜面でもスリップ。


すぐに釜をもった滝。へつるには、ほんの一手だが悪そうに見える。
ここは思い切りよく泳ぐ。


すべての滝には釜があるような感じ。積極的に泳いで取り付く。風があるのでちょっと寒い。


左の巻き道を越えるとすぐに大滝。


120mとも言われる。

近づくとやっぱりでかい。
左から巻いて滝上に出る。



滝の連続。しかもきれいな滝ばかり。


5mスダレの滝。
ここは登れず、右から巻く。


左の筋を登ってまずは一段目。二段目はへつるにはあまりにも悪いので泥の斜面を巻くことにする。

フリクションが効く滝。簡単に登れる。

源泉が沸いている箇所もいくつかある。
すぐに登山道が横切る。
荷物を置いて潜滝を見物。

そして下山。
意外と早く遡行が終わったので姥湯まで足を伸ばすことにする。下山途中ということになる。姥湯はよく耳にした秘湯だが、なかなか行く機会がなかった。山登りとあわせて行くってのはちょうどいい。

秘湯というには立派過ぎる建物が姥湯温泉。日帰り500円で、露天のみ入浴可。
さっと汗を流してリセットし、滑川温泉まで約4kmの道のりを歩く。


日差しをさえぎるちょうどいい感じの舗装道。

滑川温泉でも一風呂浴びる。

駅寝した峠駅で力もちが4個入った雑煮を食べて翌日の那須井戸沢に向けて移動。
眠い車中。

阿武隈PAがやたら充実していることを確認して那須へ。夜も既にいい時間にもかかわらず焚き火&BBQ宴会を宣言して大量の買出し。深山ダムに到着したのは21:00。そして大宴会。
暑くてテントの外で寝たら虫刺され多数。


翌日につづく

2009年8月16日日曜日

小倉谷

悪天の予報で心配しましたが、行動中はなんとか天気がもち、予定通りに山行をこなすことができました。久々に充実です。

今回新調したマテリアルは、FinetrackフラッドラッシュスキンメッシュTシャツ・カム2個(キャメロットC4#0.3、#0.4)・ライフジャケット。
これまで沢の服装にこだわったことがなかったのですが、やはり良いものは良いです。FinetrackフラッドラッシュスキンメッシュTシャツ、濡れを感じさせません。カムはセコく、2個だけ調達しましたが、やはり便利で、この手軽さを知ってしまったら手放せないですね。これまで薄刃ハーケンサイズのリスにしか目が行かなかったのに、今やハーケンを打つことなんて最終選択肢でしかない。不便さや不快さはわりとお金で解決できるんだと改めて実感。


メンバーは、N村さん、タケ、リーダー私。
ルートは、神通川水系金木戸川小倉谷。
本格的な北アの沢は初めて。

行きの交通は、同日程で双六谷に入渓するパーティーに同乗。双六谷パーティーは6人、我々3人の計9人。2台の車で11日夜発。12日朝に金木戸林道ゲートまで車で入りました。双六谷パーティーの皆さん、ありがとうございます。


■8月12日(水)7:30金木戸林道ゲート~8:30金木戸林道第2ゲート~11:20小倉谷出合~16:30大ゴルジュ手前(泊)

車を降りて準備をして林道と山道を歩くこと約4時間で小倉谷出合。途中1時間ほどでゲートがあり運がよければここまで車で入れるとのこと。ここで双六谷パーティーに別れを告げて入渓。

最初の核心は双六谷本流の渡渉。流れは強い。
まずはタケが空身でロープを引いて、流れに乗りながら泳いで対岸に渡る。ザック、N村さん、私の順でロープに引かれて双六谷本流を渡る。

双六谷本流を渡り終えて

水は澄んでいる。河原の石は大きく、いちいち乗り越えるのに体力を要する。私が知っているこれまで登ってきた沢と一味違う。

1時間ほどで現れるトイ状10mの滝は右から巻く。

ゴルジュ帯に入り、4mの滝。記録ではナチプロ+A1で右から越えている。同じライン。チョックストーンにスリングをかけ、さらにカムを使ってスリングアブミで越える。ゴルジュ帯の抜け口には右からの滝。右から巻く。
この先は河原、ナメとつづき、崩壊したような地帯が続く。崩壊したのは最近だろうか。

そろそろ幕場と探そうかという時分に現れた巨岩が積み重なった6mの滝。ボルダームーブを交えて登る。その先を偵察するも、どうやら大ゴルジュ帯に突入しているようだ。倒木にスリングを巻いて、スリングは翌日回収ということでここは懸垂で降りてタープ設営。

翌日の天気は、予報では曇りのち雨。雨が降る前に大ゴルジュ帯は突破したいものだ。夜は暑いくらい。


■8月13日(木)7:00大ゴルジュ帯~10:30大ゴルジュ帯終了~12:30二俣~14:00大滝上部~15:00 1970m地点(泊)

不安な天気。雨がパラつく。本降りになる前に大ゴルジュ帯を突破したいところ。前日に残置したスリングを回収しながら大ゴルジュ帯に突入。


すぐに、長い釜を持つチョックストーン滝が現れる。
ここはタケの機転が功を奏す。

右から取り付いてヘツリながら、途中から左へダイブ!

左の壁に取り付いて登るという技ありのあわせ技1本。ちょっと苦労したのはザックの引き上げ。タケのザックは水流に大いにもまれました。

大ゴルジュ帯の出口、釜の奥に左からの6m滝。ライフジャケットを着けて私がリード。釜は左からヘツリと少しのヘツリ泳ぎで難なく越えられる。滝の水しぶきが当たる位置のカンテには残置ハーケンが2本。ライフジャケットが邪魔して壁に張り付けないのでA0で登る。その後、外傾したバンドを右上するが、スリッピーで怖い。支点も取れず、やたらと時間がかかってしまった。

5mを懸垂で降り、めでたく大ゴルジュ帯突破。天気が崩れる前に突破できてまずは一安心。

いくつもの滝を越え、

40mの滝にいたる。左から高巻く。記録では15分とあるが、我々は20分少々かかった。

まもなく、二俣に到着。
左右から30mの滝が落ち合う。どちらの滝も登れない。本流は右俣。
ここは左の滝を巻いてから尾根を越え、右俣に戻る。

左の滝を巻き終えると、右はガレた斜面。とても登る気にはなれない。その上のナメ滝を登ると、どこからでも尾根を越えて右俣に戻れそう。先には草原状の尾根が見える。草原状の尾根を越えて右俣に戻る選択肢もあったが、ここは目の前のヤブ尾根を越えて行くことにした。後から気づいたが、草原状の尾根を越えて右俣に戻ると大分ショートカットになるようだった。

右俣に戻ると、さらに2段40mの滝。一段目は右側を簡単に登れる。二段目は右のヤブに入って途中から水流のほうに戻り、ヌメった壁を登る。アクアステルスのN村さんは大分苦戦したようだ。おそらく、左俣の草原状の尾根を越えて右俣に戻ると、この滝の上部に抜けるのではないだろうか。

地形図の滝マークに一致する30mの滝は左から巻く。上部は開けていて、ここを幕場としても良さそうだ。

ナメ滝を越えてちょっと行った場所にちょうどいい幕場を見つけたので本日の行動ここまで(15:00)。タープ設営後、土砂降り。行動中にそんなに降らなかっただけラッキー。タケの土木工事で水難の危機は去った。焚き火もできない寒い夜を過ごす。軽量化を優先したあげくの装備、濡れたカッパとシュラフカバーではさすがに寒い。


■8月14日(金)6:30 1970m地点~7:10奥の二俣~11:00稜線~12:00笠ヶ岳山荘~(笠新道)~16:50新穂高温泉

夜は寒く、ちょくちょく目を覚ました。台湾・中国で甚大な被害をもたらした台風8号は温帯低気圧に変わり、その低気圧にともなう寒冷前線は一時的に小倉谷に多量の雨をもたらしたものの、朝には小康状態となり、一時は濁流と化した川の様子も朝には穏やかに流れていた。そらは青空。

30分ほどで奥の二俣へ。山肌には日が差している。この谷に日が差すのももう間もない。


10mの滝は上部の乗越が難しい。ロープを使ってカムを支点にして空身で乗り越える。

5m程度の滝が連続して高度を上げる。次第に流量はなくなり、ガレ場へ。


笠ヶ岳山頂は目の前に迫る。
10:00双六谷パーティーとあらかじめ決めていた無線交信時刻。交信が取れる。双六谷パーティーは水量が多く、入渓を見合わせたとの事。

核心はここからだった。30cm角のガレが行く手を阻む。慎重にガレ場を詰め、支尾根から主稜線へ出たのが11:00。槍・穂高の眺めが最高。笠ヶ岳山頂では濡れたロープやタープを乾かしながらくつろぐ。

笠新道を経て新穂高へ。この日にうちに帰京するのは無理とのことで、最終のバスで平湯まで出る。タケが見つけた素泊まり1400円の超豪華温泉に泊まって旅行気分を味わいながら、翌15日帰京。

2009年8月4日火曜日

ナルミズ沢

8月第一週は総勢11人でナルミズ沢に行ってきました。
11人で移動するってのはなかなか圧巻ですね。

8月なのに相変わらずの梅雨空。怪しい天気。

まずは、宝川から林道に入ってゲートに駐車。そこから林道と登山道の歩き。登山道ではミオさんが蜂に刺されるハプニング。脚と腕の2箇所。ハニワくんの素早いポイズンリムーバー処理で脚は毒抜き成功。山行は続行できそう。先に10人近い人数が通過したことで蜂たちは興奮してしまったらしい。先頭のほうを歩いていた私は蜂にぜんぜん気づかなかった。

渡渉点から入渓。
流量が多いせいか、巨岩帯の通過は意外と悪い。
ゴルジュ帯は巻かずにあえて突破。

トボンと飛び込めば怖いこと無し。

一箇所ロープを使って登る。

ウォータースライダーの絶好のポイント。
シズカさんはヘルメットの隙間をぶつけてピンポン玉サイズのたんこぶをお土産。

広河原からは釣りをしながら遡行。
タケが1匹ゲット。頭がでかいのに、胴体がやたらとやせている。

大石沢出合にてビバーク。
テントひと張りとタープ。
タープはおろしたてのZONE。
斜面のブッシュを使って、斜めに平たく張る。うまく張れた。

昼食には冷たいそうめんとそば。日も差してきて暖かくなってきたのですごくうまい。

しばしの昼寝 zzz

焚き火を起こそうと焚き付けに火をつけると土砂降り。
無念。。。

タープの中で夕食を済ます。
おろしたてのタープがよく雨をはじく。
張り方もすごくいい。11人が入っても余裕。

川の水位が気になり出した頃、すっかり雨が止む。

そして焚き火の再開。
がんがん燃やそ~

この日はタケの誕生日。ケーキやらたいすけさんが持ってきたスイカやら。
マシュマロ、ソーセージ、岩魚。
直火焼きうまい。

焚き火と添い寝。
ハニワくんに起こされてタープに入る。
虫がいない快適な夜。






翌朝、ちょい(だいぶ)寝坊。飯を食って泊まり道具をデポして7:30出発。
朝イチでウォータースライダー。泳ぎを交えて滝を越える。

8m魚止めは、2本のロープを出して右側を登る。


あとは草原の詰めをたのしむ。




朝日岳を経由、荷物をピックアップ、蜂ポイントはヤブを漕いで巻いて下山。楽しい山行でした。