2011年2月6日日曜日

柄沢山~荒沢山~足拍子岳

■メンバー
私(リーダー)、S田さん
■タイム
2/5(晴れ)9:00スキー場出発~10:00スキー場トップ~12:00柄沢山~14:30 1148ピーク下(泊)
2/6(晴れ)6:50出発~8:40荒沢山~10:50足拍子岳~13:00土樽駅

土曜朝に自宅を出発。新幹線を利用して越後中里駅には8:30前に到着。スキー場のリフト利用を目論んでいた我々は出鼻をくじかれる。登山者は乗せてくれないようだ。結局ゲレンデ内を歩き、スキー場トップを出たのは予定より1時間遅れとなった。このゲレンデでは登山者の存在は珍しいのだろう。しきりにパトロールの方が声をかけてきた。

いざスキー場を出ると、トレースはなくワカンでスネ~膝のラッセル。2時間で柄沢山のピーク。晴れて気温が高く暑い。大規模な雪崩跡も無く雪のつき方も素直なようだ。

そのまま主稜線を南下する。東に曲がるところで稜線が細くなり、その手前でアイゼンに履き替える。ほそい稜線の急な斜面では安全を期してロープを出して私がリード。そのまま少し歩くと1148mのピークに出る。目の前には荒沢山がそびえる。コルまで降りることを考えたが、見る限り稜線はどこも狭く、テン場によさそうな場所は見当たらなかった。結局1148mピーク直下、雪庇が切れているところから降りて、斜面を半雪洞状態にくりぬきテントを張る。整地作業に費やした時間は1時間。スコップ1本にしては上出来といえよう。スノーソーが絶大な効果を発揮した。

翌朝は天気良好。コルに降りてからの登り始めすぐの小ピークの乗越に苦労。稜線を忠実に進めば膝程度のラッセルだが直上できずに巻くと藪の上のスカスカな雪の急斜面胸ラッセル。荒沢岳ピークまで2時間を要した。
荒沢岳ピークに到着して唖然。なんとトレースがある。カドナミ尾根から登ったパーティーの後だった。すぐ近くにビバーク跡があり、2~3時間のビハインドとみえる。結局このパーティーは姿を捉えるも、追いつくことはなかった。

荒沢岳の下りに入ると、いよいよ雪稜の様相を呈する。急な下降では、トレースができていることを良いことに上で私がビレーをしながら先にS田さんに途中まで下りてもらう。続いて私がS田さんのビレーでクライムダウン。そして立木から懸垂下降。そのあとはトレースを追うだけで特に厳しい個所はない。雪のつきかたがかなり素直だったことと、やはり先行のトレースの存在が大きい。

2時間で足拍子岳。ピークからは巻機の稜線や谷川岳、大源太山が一望。帰りの電車の時間が中途半端なので、それほど急がずに下山。古いトレースだが、スキーの跡もあった。