2008年6月29日日曜日

本チャンデビュー@烏帽子沢奥壁南稜

ついにアルパインクライミング本チャンデビューを果たしました。
『本チャン』とはインドアクライミングや"ゲレンデ"などの練習場でのクライミングではなく『本番』を意味するクライミング。
スポーツというよりむしろ登山に分類されるのでしょう。

場所は谷川岳一ノ倉沢烏帽子沢奥壁南稜。
初めてアルパインクライミングをする人にはぴったりの難易度。
全ての関東周辺のアルパインクライマーのデビューの地と言っても過言ではないでしょう。

先週に予定された山行だったが雨天順延になり。
今週も雨の予報で微妙だったけど、土曜日だけは天気がもちそうな感じだったので決行!
結果的に雨も無く、爽快なデビューを飾れました。


メンバーは6人。三菱デリカ1台で谷川入り。
メンバーの仕事の都合などで夜遅くなったため、泊まりはベースプラザ(通称:ホテル谷川)。テントの設置や撤収の手間を省こうという作戦。

起床は4時ちょい過ぎ。1時過ぎに到着したのでこのくらいの時間が限界かな。
起きたときにはホテル谷川で泊まっていた他のパーティーの姿はもうすでに無かったよ。
早いね~

車で一ノ倉沢出会いに移動して準備して出発。
他にも多数のパーティーがすでに行動していたり準備していたり。
やはり前週の悪天もあるし梅雨時の貴重な好天ともあり、各方面から多くのクライマーが集結したと見える。人気の南稜での渋滞が思いやられる。

出発早々雪渓歩き。

雪国育ちの身としてはなんの問題もありませんが。
ときどき聞こえる不気味な雪渓崩壊の音。
自分の足元が崩れないことをただただ祈る。

一ノ倉沢全景。一瞬の晴れ間がシャッターチャンス。
かっこいいね~



こちらが、なにかと有名な衝立岩。
ここを登る日は訪れるのでしょうか。。。



テールリッジを登る。

あくまでもクライミングを開始する取り付き点までの移動、つまりアプローチなのですが。すでにクライミングです。立派な支点も設置してあるので、初心者向けの練習はここだけで出来るんじゃない?

南稜の取り付きに到着するも、他のパーティーで混雑。
我々6人が2人一組で3パーティー。

少なくとも我々の前後に2パーティーずついるので渋滞は必至。

先行パーティーの図。

こちらも本日デビューの方を連れているとか。


なにかと細かくピッチを切って、核心といわれる難しい箇所をリードで登らせてもらう。
パートナーは大ベテランN氏。

以下、概要
  • 1P:N氏:先行との間隔を取ってチムニー手前でピッチを切る
  • 2P:私:チムニーを抜けたところまで
  • 3P:N氏:ガバのフェース
  • 4P:私:草付き
  • 5P:N氏:フェース→テラス
  • 6P:私:馬の背リッジ。露出感があって気持ちいい。先行との間隔を取ってちょっと手前でピッチを切る。
  • 7P:N氏:クラック→テラス。(クラック苦手なので実はここが一番難しかった)
  • 8P:私:垂壁(最後の1mだけ)のフェース。核心部とされる。ちょっと濡れてる。


核心部の最終ピッチ。
先行パーティーが登っているところ。


最後の1mくらいが完全に垂直。
ホールドは外傾しているが、たくさんあるので探せばガバが見つかる。
多少濡れていたけどとくに問題なく登れた。
濡れた岩は、沢で馴染んでますし。
ジム練の成果もあったかな。


一ノ倉写真集


~~~~~ エピソード ~~~~~
1台の車に6人相乗りで、交通費はなんと一人2,500円!安い~
ガソリン高のご時世には相乗りしてETC割引をフルに活用すべし!




2008年6月21日土曜日

シールのお手入れ

雨の予報で週末の谷川岳は中止。
残念なようなホッとしたような。

ご存知のとおり谷川岳一の倉沢はギネス級の遭難死を誇る場所。
初心者がノコノコと付いていっていいものかどうか。
とりあえず来週に持ち越し。。。

。。。

でも雨、ほとんど降ってなくない?
まあ、この時期の天気予報が当たらないのはよくわかっておりますけど。



ということで時間があいた週末。
ようやく冬の道具の片付けに着手してみた。
この時期、冬の道具が出たまま夏の道具を引っ張り出すもんだから。
部屋の中はホントにカオスですよ。
玄関からベッドへの道のりは険しい!

重い腰を上げて片付けるも。
はかどらないのはなぜ?

冬道具はメンテナンスが必要だからって。
やっぱり出しっぱなしにしているものが多かったりする。

やれやれ。

シールのメンテナンスでもするか。。。


シールとは山スキーにはとても重要な道具。
登るときにスキー板の滑走面に貼り付けるもので、シール自体は片面が粘着面で、もう一方の面にはエチケットブラシのような逆立った毛が生えている。シールを貼ると、スキーは後には滑らないけど前には滑るようになる。この特性を生かして山スキーでは登るときはシールをスキーに貼って登って、下るときにはシールを剥がして滑る。ちょっとした下りならシールを貼ったままでも滑っていけちゃう。
シールの語源は『アザラシ』。かつてはアザラシの毛皮を使っていたという。

それでシールのメンテナンスというと。
粘着面にはゴミが付着して粘着力が弱くなるので。
粘着力の回復がメインでしょうか。
特に専門的な技術を持っているわけではないので。ネットを調べながら見よう見まねでやってみる。

さて、その作業場所ですが。一人暮らしのワンルームアパートにはシールのメンテナンスができる場所などそんなにない。
その場所とはキッチンです。



所狭しと。キッチンに段ボール敷いて、作業場所を確保。
赤いのがシール。粘着面が上になっています。

まずは粘着面のゴミとり。


ポスターとかチラシの厚紙を粘着面につけて上からアイロンがけ。
接着剤をあたためて溶かして、ゴミと一緒に厚紙にくっつけるという方法。
のんびりしてると紙が粘着面にくっついちゃうので。
アイロン掛けたらすかさず剥がす!
接着剤はたっぷり塗ってあるので、この作業で接着剤が根こそぎ取れるということは無い。

ちょっと心配したのはアイロンの温度。
いろんなサイト見たけど、家庭用アイロンで温度は『中』がよいと。
でも使ってるのはスキーのWAX掛け用で、温度調整のケージは『°C』と『°F』の表示。
『中』っていったい何度だ?

あるサイトで『80度~90度』って書いてあったのでそれ採用。


ゴミを取り除いて接着剤が薄くなった箇所には補強。
接着剤は、Black DiamondのGOLD LABEL。
ビールみたいなネーミングだ。



このボトル、年末年始の北海道ツアーに持って行ったらいつのまにか中身がこぼれちゃってて。
横にしたりさかさまにするのはよくないということだね。
ZIP LOCKしてたからそれ以上の被害は無かったけど。

仕上げは、リードホットクッキングシートをかぶせて、アイロンがけして終了。



一晩くらい乾かして冷ましてそのまま保管。来シーズンを待つ。

、、、でいいのかな?
詳しい方、アドバイスください。




2008年6月17日火曜日

三つ峠で訓練

週末は三つ峠で岩トレ&レスキュー訓練。

クライミングに事故はつきもの。
事故発生時はどんな対処をすればいいのか。
本で読んだ知識はあっても、いざというときに役に立たなければ意味が無い。
実際にやってみると、本には書いていない落とし穴や意外なTipsが見えてくるわけです。

ということで、まずは経験。
会では毎年この時期にレスキュー訓練を行っています。


==

日曜日のレスキュー訓練に先だって土曜日は岩トレ。
実は、ダブルロープでリードするのは初めて。


中央カンテをつるべで登る。
登攀自体は難しくないのでロープワークに集中できる。
支点もしっかりしているのでそれほど難しいことはない。
余裕をもって、1ピッチ終了。
セカンドのビレーもお手の物。
こまかく切って、4ピッチをつるべで登りきる。
自己満足級のいい出来だ。

問題は支点工作だが。
それは今は考えないようにしよう。

==
続く岩トレ。
難しいピッチはフォローで登る。

これからフォローで登るルート。
リードはまだ無理かな。

==

日曜日はレスキュー訓練。メニューはもりだくさん。
  • 懸垂下降の仮固定⇒のぼりかえし
  • 介助懸垂
  • リーダーレスキュー
  • セカンドレスキュー
  • 荷揚げ(時間が無くてできなかったけど)

もりだくさんな内容で。一度では覚えきれないくらい。
繰り返し練習が必要ですね。



※ちなみにレスキューの訓練は演技力も必要です。




==
なんと来週は谷川岳。
果たして登れるのか。。。


2008年6月10日火曜日

Twall

Twall江戸川橋店。
インドアクライミングジム。本日行ってきました。
毎週通い続けること1ヶ月半。
少しづつですが上達しているようです。


外岩は楽しいけど。
ジムとあわせて練習すると効率がいいような気がします。

ジムは激混みですが。


さて、週末は三ツ峠でマルチの練習。
ダブルロープでのリードは初めてなので。

楽しみ。

2008年6月9日月曜日

週末岩トレ&沢初め

土曜は湯河原幕岩でフリークライミング(岩トレ)。
日曜日は西丹沢の箱根屋沢で沢登り(今シーズン初)。

完全防水のSANYOデジタルムービーXactiの沢デビュー!
写真と映像をいっぱい残すぞと意気揚々と望んだのですが。。。

なんともマヌケな、充電忘れ。
土曜の岩トレの様子、数枚の写真と数秒の動画であえなくバッテリー切れ。
Xacti沢デビューならず。


がっかり。。。


いや、ぜんぶ自分が悪いのです。





では、山の報告

6月7日 湯河原幕岩 フリークライミング

5人で乗り合って湯河原幕岩へ。
幕岩はフリークライミングのゲレンデとして親しまれている。

プチ渋滞に巻き込まれて遅れに遅れ、登り始めは結局11時くらい。
やはりゲレンデは、週末は混んでいる。

今回はリードの練習。
やさしいルートでリードしてみる。

ちょっとグレードの高いルートでトップロープで登ってみて、
そのあとリードしてみる。


5.10a(テンエー)リードできた~

"お手ごろテンエー"と言われるルートだけど。
すごく短いルートだけど。
なんかうれしい。

夕方までみっちりトレーニング。




そのまま西丹沢に移動・・・
到着は夜の9時30分。
土曜から沢に入っている仲間に合流。

すでにいいかんじで出来上がってる。
焚火もいいかんじで燃え上がっている。
1時まで飲んで語って就寝。


6月8日 箱根屋沢 沢登り

例のごとく寝坊して。
入渓が8時。 (遅、、、


箱根屋沢はアブミを使う人工登攀の滝があって岩トレでもよく使われるのだと。
水はそんなに無いのかなと思っていたら。

いきなりシャワークライムがはじまった。

 寒ぃ
  でも楽しぃ

なかなか登攀的な滝が多くて面白いぞ。

人口登攀の滝は今回はパスして高巻き。
人数が多かったので、ここまで時間がかかりすぎました。
源頭まで詰めずにテキトーにショートカットして下山。


==


沢初めにしては充実。
そして盆明けまで沢は封印!
明日からまた岩に集中です。


2008年6月5日木曜日

平日クライミング@天王岩

仕事がそれほど忙しくないので。
休みを取って5人でフリークライミングのゲレンデに行ってみました。
場所は武蔵五日市駅からバスで移動の天王岩。
貸切です。平日だからね。
休日は憂鬱なほどに混雑しているとか。

夜まで雨。本日終日曇天。コンディションとしては良くないね。
水が染み染みです。

とりあえず5.8のルートにトップロープをかけるも。
全く登れません。何度墜落してもおろしてくれないスパルタ教育なので。
いろいろやってみて何とか上までたどり着きました。

いや~ 登った登った。
というか登らされた。。。


クラックもやってみましたが。
こちらは全然太刀打ちできません。
50cmの離陸が精一杯。


本番では濡れた岩を登ることもありうるということで。
いい練習になったのだそうだ。