2010年8月31日火曜日

谷川本谷~谷川乗越~赤谷川源頭

■メンバー
K池さん、私(リーダー)
■タイム
8/28(土)晴れ一時雨 5:45谷川温泉~7:00二股~12:00稜線~12:40谷川乗越~13:00赤谷川(泊)
8/29(日)晴れ 7:20出発~10:20オジカ沢の頭~11:20肩の小屋~13:00天神平


■1日目
前夜に電車で水上入りステビバ。雷雨の予報だったので、早めにテン場に着こうということでタクシーは前日のうちに予約。登山道を歩きだして15分、第一ヒル発見。その後、行動中にヒルは見かけなかったのでそれほど多い印象はない。翌日にヒツゴー沢に入ったパーティーに聞けば、ヒルはけっこういたらしいので、どういう事なのかよくわからない。

地図を確認しながら歩くが、どうもコンパスの指す向きがおかしい。指す向きというか針がくるくる回る。この辺り、磁場がおかしいのか?とおもいきや、K池さんのコンパスは正しい方向を指している。コンパスが壊れていることをここで確信。以降のコンパスなしの読図は大いに苦労した。

いわお新道を分けると登山道は急に藪っぽくなり、それを嫌がって川に降りる。そこはすでにオジカ沢に入っていた。少し戻って本谷に入渓。最初はプレハブ小屋サイズの石がゴロゴロで通過がいちいち面倒。排気口をこえるとすぐに水は伏流となる。再び水が出てきてからはすこしの小滝とゴーロ歩き。地図のケムシマークとは全く印象が違って、開けた明るい沢。左岸の爼嵓の岩壁に見入りながらの遡行。

川棚沢から川棚の頭

明るく開けた沢

タカラ沢出合、左岸から立派な滝が落ちている。登ったら楽しそうだなどと言いながらそのまま進むが、実はここ、本流とタカラ沢の2本の滝が落ちている。

左が本流で、右がタカラ沢

そしてこの滝こそが大滝で谷川本谷のメイン。ここで左の支流に入ってしまった。間違っていることに気づかずにそのまま進むと、左から大滝。これも登ったら楽しそう。水量比に疑問を抱きつつ右に進路をとったが、すぐにボロボロの登れない滝。私が左からロープを引いて巻くと、なにやら右側に深い谷が見える。見晴らしの良い場所まで登って、ようやく間違いに気づく。すかさず本流に降り立つが、メインの大滝を巻いてしまった。

このあたりからようやく面白い小滝が出てきた。傾斜がきつくなり、水が枯れると藪になる。進みやすいルートをたどり、あまり方向修正をせずに登ったら谷川乗越よりだいぶ左の高いところに突き上げる。おかげで爼嵓の稜線や小出俣を眺めることができたのだが。谷川乗越まで藪こぎで下り、そこから下降して赤谷川本谷までは20分少々。赤谷川上流域、なんと綺麗な谷。

テン場を探していると雨が。徐々に徐々に強くなる中、急いでタープを張る。タープを張り終えた頃には土砂降りの雨もすっかり上がっていた。

笹の中に平たく張る

まだまだ時間が早いので昼寝。そして焚き火。焚き火はなかなか大きくならなかった。

■2日目
朝の支度をしていると、3人パーティーが登ってくる。なんと、N島S子さん。3人で赤谷川本谷を遡行とのこと。

S子さん達から遅れること約30分。行動開始。開けた明るい沢。笹と草原の斜面が陽の光を受けて輝く。



暑くなりそうな予感なので小滝はどんどん水に浸かる。笹と草原の中、ナメを詰めて、笹薮から爼嵓の稜線に上がりオジカ沢の頭。

爼嵓の稜線

オジカの稜線では、万太郎谷を遡行する4人パーティーがみえた。ちょうどこのタイミングで万太郎を遡行する会の4人パーティーかと思い 「S藤D介~!」と叫んで手を振ったが、 「S藤D介じゃないよー!」の返事。

肩の小屋、天神尾根を経由して、ロープウェイで下山。


2010年8月22日日曜日

三面川竹ノ沢中ノ俣沢

■メンバー
A久さん(リーダー)、S田さん、私
■タイム
8/11(水) 晴れ 7:30奥三面ダム車止め~竹ノ沢出合~スダマ沢出合(泊)
8/12(木) 晴れのち台風 5:10スダマ沢出合~9:30金堀沢出合~14:00ワカバ沢出合(泊)
8/13(金) 晴れのちくもり 7:00ワカバ沢出合~15:00北寒江山~16:30竜門小屋
8/14(土) 雨 竜門小屋停滞(S山パーティー到着待ち)
8/15(日) 雨 5:30竜門小屋~8:00日暮沢小屋~10:30大井沢温泉

竜門小屋同時集中する岩井又に入るS山パーティー4名と行動を共にする。8月10日のうちに最終の新幹線で新潟入り。駅周辺でゴロ寝している若者が多いのはライブがあったのだとか。若者とは雰囲気を異にしながらも、ステビバの同士が多いのは心強い。

台風が直撃するのはわかっている。それは12日の午後。我々竹ノ沢パーティーは、初日の11日と、翌日12日午前中のうちに距離を稼いで安全な高台で台風をやり過ごす計画をたてる。

■8/11
引用元:株式会社ウェザーマップ『気象人

始発の電車で村上へ。予約していたジャンボタクシーに7人で乗り込んで奥三面ダム車止めまで移動。つかの間の休息。メジロの襲来を予想してタクシーに乗り込む前に沢支度を済ませておいたわけだが、意外な事にメジロがいない。ここでは全く対策が不要だ。

三面川沿いの登山道を小一時間ほど歩いて、岩井又パーティーと別れ、3日後の竜門小屋での再開を誓う。

3人になった我々は灼熱の登山道をさらに歩き続ける。メジロも増えてきた。メジロを気にすれば気にするほど体力の消耗が激しくなる。S田さんは少々バテ気味だ。

事前の情報通り、三面小屋から先の道が不明瞭だ。地形図通り小屋の後ろの藪を進むとすぐに明瞭な踏み後に出る。暑いのを除けば快適な登山道。

暑すぎる。キスケ沢で入渓することを考えていたが、早く沢に下りようと、ヒヨガラ沢から下りて三面川に入渓。しばらく雨がないせいだろう。穏やかだ。その穏やかな渓相の中を泳ぎやヘツリで進む。

(A久さん撮影)

メジロが増えてきた。防虫ネットをかぶって遡行する。私は黒の防虫ネットを使っている。比較的視界は良好だが、A久さんとS田さんは緑の防虫ネット。視界が悪いらしい。防虫ネットの中にメジロが入ってくる。気が散る。

(A久さん撮影)

竹ノ沢出合へ。竹ノ沢は思いのほかちいさい。水量が少ないせいでそう見えるのだろう。当初の予定はこの辺りでのビバークを考えていたが、台風が来るまでできるだけ進んでおきたい。先へ進む。

入り口のゴルジュは泳ぎヘツリ。メッシュに水滴がつくと視界がなくなるのとともに息が苦しくなる。仕方がない。

(A久さん撮影)

水流が多いと難しいだろうゴルジュ、釜も泳いで突破。

17:00スダマ沢出合にて、ここより先に進むには時間が厳しいか。左岸の砂地にて泊。

竿を振る。魚影はあるもヒットしない。メジロにやられ釣りに集中できない。この日はA久さんが途中で釣り上げたのが1匹のみ。



■8/12
引用元:株式会社ウェザーマップ『気象人

台風が上陸するのは午後。午前中が勝負。4時起き5時発の早出。
朝イチから飛び込み泳ぎが始まる。水は思いのほか冷たくない。

この日は泳ぎまくる。
左岸から右岸、右岸から左岸へと泳ぎながら壁をけって流れを横切る。
水流の弱点を突いて泳ぐ。

50m続く淵も、泳ぎまくる。
(A久さん撮影)

二人組みパーティーと遭遇。
彼らとは、抜きつ抜かれつのペースで進む。


この滝は登れない。
(A久さん撮影)

右の細い水流のクラックに取り付いて、カム+アブミで越えようとするも、もう一手がない。そのうち2人組パーティーが追いついてきて、我々も一度は取り付いてあきらめた、右の乾いた壁を空身で乗り越えて行った。その様子をまじまじと眺めた後、A久さんのショルダーで私が登る。登れるとわかれば登れるものだ。

(A久さん撮影)

取り付けない滝は適宜巻いて。白く泡立つ激流に突っ込んで滝に取り付くなど。

超難関ルートの相模沢出合を越え、9:30金堀沢出合に到着。進路は右、中ノ俣沢。ここから先は岩魚がいない。温泉成分が流れ出しているからだそうだ。ということでしばらく竿を振るも釣果なし。

2日目の最低ラインである金堀沢には着いたが、さて。
天気は以外と持ちそう。時間も早いこともあり、次を目指す。

泳ぎ、ヘツリは続く。
(A久さん撮影)

連瀑は後半直登できず、右岸を巻く。ちょっと悪いのでロープを出して。
(A久さん撮影)

この滝は、A久さんが空身でリード。
先行していた2人組(A久さん撮影)

うまい具合に流木が橋になっているが、そうでなければかなり大変だったはず。

雨が強くなってきたころ、14:00ワカバ沢出合付近。目標地点まで到達。台風を避けるための安全な幕場は簡単に見つかった。タープをドーム状に張り、風対策もOK。
(A久さん撮影)

ガスで夕食を作る。虫はなぜかいない。台風を前に、虫たちも避難しているのだろうか。台風は6時頃、秋田に上陸したとの事。豪雨で川は氾濫。谷底だけに風は無い。


■8/13
引用元:株式会社ウェザーマップ『気象人

台風は去った。雨はそれほどでもなかった。水が引くのを半日くらい待たなければいけないかと思ったが、すっかり水は引いていた。濁りもない。これまで雨が降らなかったせいだろう。乾いた大地が台風の雨を吸い取ってくれたようだ。

三人オナカ沢出合の滝は左岸を巻く。巻いている途中には、2人組がビバークしているところに出くわした。
(A久さん撮影)

またすぐにでてきた大きな滝。
(A久さん撮影)

水流通しで行こうとしたが、中段で前進できず、ワンポイントで巻く。すぐに水流に戻り滝上段に取り付く。滝落ち口は微妙に悪いので右岸を巻く。ここにはすばらしく立派な幕場適地。前日あと2時間時間があればここまで来たいところだ。

左岸をへつり上がり、空身で落ち口へジャンプ。ザックは放り投げ。
(A久さん撮影)

まだ続く泳ぎ。
(A久さん撮影)

右岸から巻く。
(A久さん撮影)

左岸を巻く
(A久さん撮影)

左のカンテを空身で登る。
(A久さん撮影)

盛りだくさんな内容で、いよいよ滝は小さくなり源頭へと。


お花畑の源頭を詰める。
(A久さん撮影)

小さく残る雪渓を経て、三方池、そして稜線へ。台風襲来にも関わらず、予定より早い沢中2泊で抜けたことになる。

1日早く、竜門小屋に向って朝日の稜線を2時間歩く。
(A久さん撮影)

快適な竜門小屋。管理人さんに呼ばれて大宴会を繰り広げる。

■8/14
引用元:株式会社ウェザーマップ『気象人

この日集中する岩井又のS山パーティーを待つ間、大朝日岳ピストンをしようかとおもったが、台風去ってまた一難。前線の雨。暴風・豪雨である。ダラダラ停滞する。

正午、ずぶ濡れになったS山パーティー4名が無事、竜門小屋到着。濁流をかわして藪を登り詰めて竜門山に突き上げたということだ。

小屋の管理人さんからいただいた肉をカレーに入れて無事集中を祝う宴会。


■8/15
引用元:株式会社ウェザーマップ『気象人

山の雨はまだ降りやまず。
川のような登山道を日暮れ沢に向って下山。

安全圏へ降り立ったと思ったのもつかの間、林道を横切る川が氾濫して徒渉もままならない。
ロープを使ってなんとか渡りきる。

これが道路。
(A久さん撮影)

歩くうちに雨は止み、そのまま大井沢温泉まで歩き入力。呼んでおいたジャンボタクシーで寒河江駅へ。左沢線で山形へ行き、焼肉食べ放題。新幹線で東京へ。




~~ 合宿を終えて ~~
6月に合宿の企画が立ち上がってから、パーティーメンバー、日程、ルートなど2転3転する中、最終的に我々A久パーティーは企画立ち上がり当初のメンバーとルートで望むことができた。今回の合宿の成功は2ヶ月間の継続した訓練の賜物である。S田さんとは4週連続で訓練でき、メンバー3人による訓練山行も2回行うことができた。初心者とばかり思っていたS田さんだったが、訓練を重ねるごとに上達し、なにより精神的にタフになった。

泳ぎの光来出、巻きの足尾沢を経験したこと。5級にランクされる竹ノ沢であるが、泳ぎは光来出ほど長くはなかったし、巻きは足尾沢ほど厳しくはなかった。蓋を開けてみると訓練のほうが厳しかったり訓練ですでにこなしている内容がほとんどだった。

台風襲来。これが今回の合宿の試練だったか。台風は来ることがわかっていたので、どこまで進んでどこでビバークするかなど、あらかじめ備えることができた。

訓練の成果も、個人の力も、充分に発揮できた。良いパーティーで良い山行ができた。

2010年8月5日木曜日

清津川足尾沢

足尾沢は清津川の支流で、北から苗場山方面に突き上げる沢。遡行記録は9月のものがあるが、8月のものは見つからない。雪渓の状態はどうか。1日で抜けてフジロックでも観にいこうなどと軽口をたたきながら出発。

■メンバー:A久さん、S田さん、私
■タイム:
7月31日(土)晴れ 5:45八木沢出発~清津峡遊歩道~8:15足尾橋~8:30入渓~11:30巻き開始~16:30巻き終わり大滝手前の支流脇にて幕
8月1日(日)くもりのち雨 5:10出発~5:30大滝1巻き開始~7:00巻き終了~7:40大滝2巻き開始~9:30巻き終了~15:00終了点~苗場山林道~18:40八木沢

■7月31日(土)
猛暑の一休みを終えて、またこの週末から猛暑だという。またまた雷雨の予報。かるく朝食をすませ、八木沢へ移動。清津峡遊歩道を歩く。整備された歩きやすい道だ。鹿飛橋からは多少険しくなる。ファイントラックを着ているS田さんと私は大汗をかいて歩く。2時間30分で足尾沢出合へ。清津峡を下るカヤッカー2名と遭遇。

いざ入渓。沢はヌメる。すぐに滝が出てくる。


ここは右から巻いてすぐに懸垂下降で降りる。

(A久さん撮影)
深いゴルジュをあるいて、またすぐに出てきた幅広の滝。

支点工作するA久さん。

右から取り付こうとするも、つるつるで登れない。このラインは諦めて、ほんの少し手前からA久さんの力を借りて私が空身で這い上がる。が、支点が取れず、結局滝上に支点を作り、つるつるの足場を腕力でなんとか登ってもらう。ここでだいぶ時間をかけてしまった。残置ハーケンがあったのでこのラインで登ったひとがいるのは確かなのだろう。

(A久さん撮影)
滝があると思えば、早くも雪渓が見える。雪渓はびっしり詰まっているわけでもなく登ったり下ったり。ついに滝手前で前進かなわず。すこし戻って左岸の乾いた岩場から1ピッチ巻き上がる。私がリード。快適な乾いた岩。そしてここから始まる5時間の巻き。巻く前に水をたっぷり汲んでいったのは正解だった。あるのか無いのかわからない獣道をただひたすら。急斜面のトラバース。藪につかまりながら。本流に降りても良かったのかもしれない。ただし雪渓の状態も見えず、一度おりたらこのゴルジュ。はたして巻き上がれるのか。ということで結局大滝手前の支流まで巻くことになった。

(A久さん撮影)
途中でみつけたミヤマクワガタ。

支流に降りると本流には10mの懸垂下降で降りることができた。1日目はここまで。入渓地点からの距離は約1km。たったの1km。敗退色が濃くなってきた。

が、
しかし。A久リーダーの鶴の一声で、早出して決行することに決まる。こうしちゃいられないということで焼き枯らし中の岩魚は強火で焼いて食ってすぐに寝る。夜は快晴。


■8月1日(日)
朝イチの大滝の巻きは、右岸から1時間半。

30分くらい快適に歩いて、また大滝。


右岸から丈の高い草の合間から這い上がり、崖を登って巻いた。最後3分の1くらいは獣道が明瞭で、これまでの巻きに比べてだいぶ楽に巻けた感じがある。ただし時間は2時間かかっている。

巻きを終えると渓相はかわり、小滝に河原にトロ。しかも魚影が濃くなる。
それでもまだ微妙に巻きは悪く、30分程度の巻きは数回繰り返した。



ワンポイント泳ぎで、滝左の出っ張りに取り付いて巻く。

意外にもヌメった悪い滝が出てきてロープを出して登る。
A久さんリード。
これで核心終わり。

休憩中、A久さんは尺岩魚を釣り上げ、その場で刺身にして食す。

二股は無難に右にルートを取る。
林道に上がり、さらに3時間少々の林道歩きで八木沢へ。





湯檜曽川本谷~ナルミズ沢下降

ザ・グラビアルートともいえる湯檜曽川本谷とナルミズ沢を一度に楽しもうという贅沢企画。実は沢を始めた3年前の夏、湯檜曽本谷で足くじき敗退をしている。ある意味リベンジ。

■メンバー:S津さん、M中さん、S田さん、私
■7/24(土)晴れ・夜に雨 5:50白毛門登山口~7:10武能沢出合 ~13:30大滝~15:00二股(泊)

予報によると両日とも雷雨の心配あり。行動中の雷雨は避けたいということで早めの行動を心がける。6時前に出発、湯檜曽川沿いの登山道を歩くこと1時間少々、武能沢手前のガレ場から入渓して武能沢でガチャ装着。

最初の滝、魚止め滝は残地を使って左を巻く。
(M中さん撮影)

沢は明るく、河原、ゴルジュ、釜、滝、雪渓の色が映える。次から次へと見どころが現れる。赤淵は泳ぎと泳ぎへつり。雪渓は思いのほか多く、長い雪渓くぐりの箇所があった。
(M中さん撮影)

(M中さん撮影)

(S津さん撮影)


沢特訓を充分に重ねたS田さんは今回は楽しむ余裕たっぷり。皆、泳いだりへつったりころんだり。思い思いに楽しみながら遡行。しかし今回は全員アクアステルス。ここの岩はヌメって歩きづらい。

七つ小屋沢手前の10m滝でをS田さんリード。
(M中さん撮影)


大滝手前の2段滝、2段目が難しそう。いましがた登ってきた1段目を降りて巻こうとしたが、S津さんが草つき側壁を登れるということで、空身でリード。お見事!
(M中さん撮影)


大滝は1段目をフリーで登って2段目をM中さんリード。
(S津さん撮影)

少々遊びが過ぎたか、時間が押している。天気もあやしくなってきた。スタコラサッサと小滝を直登したり巻いたりして徐々に視界が悪くなる中、15:00二股到着。だれもいない。幕場は二股手前左側に決定。この周辺は少々整地すれば泊まる場所はそれなりにありそうだ。

焚き火の最中に単独の登山者がやってきて周辺に泊る。なんとこの登山者とは翌日にも会うことになる。

焚き火が勢い付いたころに雨。夕食はタープ下。その後雨が上がったので焚き火宴会。深夜は土砂降り。


■7/25(日)晴れ 6:10二股~8:20朝日岳~9:40ナルミズ沢源頭~12:30ウツボギ沢出合~13:20東黒沢乗越~16:50白毛門登山口

土砂降りで焚き火はすっかり消えていた。がんばって熾そうとしたけど無駄に時間を費やしただけ。焚き火のない寒い朝を過ごす。

ここからはどんどん標高を上げる。薄い藪ながらもイラクサ?の棘が刺激的な詰めを抜けて朝日岳山頂直下のお花畑に抜ける。一瞬たりとも飽きさせない、これぞグラビアルート!
(M中さん撮影)

朝日岳山頂で大休止をとって、ナルミズ源頭に向かう。踏み跡は不明瞭で時折外れるが笹藪は低く、歩きにくくはない。1時間でナルミズ沢源頭。広がる草原がすがすがしい。S田さんはここに家を建てるそうな。
(M中さん撮影)

ちょっと下降すると、単独の登山者とすれちがう。なんと前日に二股に泊ってた登山者。朝日岳に詰めた後、登山道でナルミズ沢に下りて遡行してきたとのこと。早い!

濡れたくないS津さんをそそのかし、飛び込んで泳いでウォータースライダーしてどんどん下降する。湯檜曽本谷と違ってアクアステルスがばっちり効く。あっという間にウツボギ沢出合へ。
(M中さん撮影)

ウツボギ沢を登り、すぐに左の支流へ。東黒沢の乗越までは赤テープがあった。

これまでの明るい沢から一転。東黒沢は暗くてジメジメしてヌメる。アクアステルスが効かない。しかも倒木が多くなかなか前進しない。いいかげん飽きて疲れたころにようやくナメが広がる。やっぱりヌメるので油断してぺたぺた歩いていると尻もち。

ほとんどの滝にはすぐ隣に巻き道がある。懸垂下降は1回。ようやく服が乾いてきたころでまた泳ぐ。快適なウォータースライダー発見!釜にドボン系のスライダーではなく、浅瀬をそのまま滑る形のスライダー。濡れたくないと言っていたS津さんも、ここはウォータースライダーで遊ぶ。

ハナゲの滝はペツルの支点で懸垂下降をしながら水流を横切り、あとは乾いた岩を歩いて降りる。河原歩きと登山道を少し歩いて白毛門の登山口にもどる。
4人でハイタッチ。