Xactiが壊れたのがかれこれ3ヶ月前。これは修理にも出さずにいまのところ放置。で、今回あたらしく導入したアイテムがKODAK Zx1。Xactiで使っていたSDカードがどっかに行ってしまったので、やむなく今回は20MBの内蔵メモリに記録。容量が少ないので撮影シーンをケチりました。あまりいい画は撮れてません。
■ルート 9:00八方池山荘-12:50唐松岳-14:00Dルンゼドロップ-16:00二股
■メンバー M浦さん(リーダー)、N島さん、私
大晦日から元日にかけて大荒れの予報ということで、年末年始に予定していた合宿は年明けに延期。年内最後の晴天ということで、29日に急遽日帰り山スキーを計画しました。照準はDルンゼ。M浦さんは何度か滑っているが、N島さんも私も初めて。このDルンゼは唐松岳~不帰のエリアでは一番簡単なルートとのこと。
このエリア、前日には午前中に湿った雪、午後に温度の低い雪が降っている。
28日夜、都内を出発し、途中道の駅で仮眠し翌朝八方尾根スキー場へと向かう。八方尾根ゴンドラ、クワッドリフトと乗り継ぐ。気温が思いのほか低く寒い。厳冬期仕様に装備を固める。グラートクワッドは滑降用具を持っていると乗車できないということで、リフトのそばをシールで登る。
八方池山荘に到着、ここからはクトーを装着して登る。パウダーが積もってはいるが、パウダーの下は固くエッジが効きにくい場所があったり、風で雪が飛ばされて固い場所があるのでクトーがあった方が登りやすい。
2361のピーク手前で重装備の登山者に挨拶をしてラッセルを交代。途中でテント泊しているパーティーに出会う。唐松岳ピストンを終えて帰ってきたところなのだろう。ここからは先はトレースがある。
徐々に風が強くなってきた。途中でアイゼン・ピッケルに装備を代える。唐松山荘を越えたあたりから風がさらに強くなる。唐松岳のピークを踏んで、Dルンゼのエントリーに移動。M浦さんは途中、不帰のフェースからのスラフ雪崩を目撃している。
雪のチェックは慎重に行う。這松を支点にして、ロープで懸垂下降して斜面に入る。そこでピットチェック。最初はM浦さん、その後N島さんと私、3人全員で雪をチェックする。結果、60cmの深さに滑り面があった。ただし上の層との結合はそれほど悪くない。判定は『要注意』。雪面を刺激しないように丁寧に滑ることとする。最初の1本は雪崩のことを気にしながらなので、ほとんど楽しめなかった。2本目以降、雪崩のリスクが減ったところで存分にパウダーを味わう。軽すぎないパウダーからクリーミーなパウダー。ゲレンデでは扱いにくい板も、パウダーでは何のその。
Dルンゼを見上げる。
こちらは不帰Ⅱ峰のフェースを見上げる。ちょうどX状ルンゼの末端。傾斜はDルンゼよりもぶいぶん急。なかなか手ごわそうだなぁ。
わりと規模の大きい雪崩の跡がある。発生したのは昨日か今朝か。デブリは柔らかい。デブリが谷を埋め尽くしていて、大滝まで谷が割れている箇所は無い。大滝は右岸を巻く。右岸の上手にはトレースが見える。はじめ動物のものかと思ったが、どうやら無名沢を滑ったスキーヤーがつぼ足で登り返したトレースのようだ。
ここから大滝を巻くための約30mの登り返しになるが、ここはシールで登ったほうが早いと判断。登り返しながらスキーヤーのトレースと合流し、トレースを追うように谷を滑る。林道までスキーをはずすことなくたどり着くことができた。
今シーズン初の白馬エリアだが、思ったより雪が多い。今シーズンは谷川と前武尊しか滑ってないがこちらは去年に比べても全然雪が少ない。