2009年3月13日金曜日

白毛門~柄沢山

タフな山行でした。
当初は土合から入って、白毛門、朝日岳を経由し、大烏帽子山にてビバーク、翌日巻機山までの縦走を予定していました。しかし初日に強風にあおられ、笠ヶ岳の避難小屋で停滞。翌日はガリガリの斜面を神経を使ってトラバースしたり、シール・クトーの着脱を繰り返したりして時間と体力をロスし、とうとう柄沢山で力尽きました。

滑降ルートは1809のピークから米子沢へ。上部はガリガリでとても滑れたものではないものの、ルンゼでプチパウダーを当ててご満悦。湿雪の樹林帯を抜け、清水集落に降り立ってバスに滑り込みセーフ(時刻的にはアウトだったという噂?)。六日町から電車で土合に戻る。

ルートは踏破できなかったものの全部出し切った充実感。それにしてもリーダーN島さん、スーパーサブF神さんの強さには脱帽。


■3月7日 くもり・強風
7:20土合~10:50白毛門~11:30笠ヶ岳避難小屋(泊)


朝、強風につき出発を遅らせる。風が弱まったのを見計らって、土合からアイゼンを装着し板を担いで歩き出す。ここは昨年3月にも歩いたところだが、そのときはモナカ雪につかまって白毛門までは5時間近くかかっている。今回は寡雪のせいか、雪が落ち着いていて、どんどん標高を稼げる。3時間30分で白毛門到着。

出発直後、東黒沢を渡る橋は細く、バランスを崩せばドボン!


午後から天気は回復する予報だがその様子は全くない。風は相変わらず強い。白毛門からはスキーで滑ってほんの少し移動時間の短縮を図る。視界は悪く雪はガリガリで滑る楽しみはない。

再び板を担ぎ笠ヶ岳山頂に到着するも、担いだ板が風にあおられて立つことさえままならない。避難小屋までの20mの下りは這って移動してなんとかたどりつくことができた。小屋に入り、天気予報を信じて待つも、風がやむ気配はない。14:00避難小屋にて停滞を決める。

この避難小屋、かまぼこ型でたいした広さはないものの、3~4人用ゴアライトがすっぽり入る。風雪を完全にシャットアウトしたテントが完成。小屋とテントの隙間には荷物を出しっぱなしにしても問題なし。超快適空間を確保できた。

風は夜になっても収まる気配はない。


■3月8日 晴れ
6:00避難小屋~7:20朝日岳~8:40大烏帽子山~12:00柄沢山~13:40清水

前日の強風もすっかり収まり、山々が見渡せる。日中~夕方にかけて晴れるという。移動性高気圧の到来が予報より遅れたようだ。巻機までの期待が高まる。いざ出発するとガリガリの斜面。小烏帽子のトラバースはクトーをかませて丁寧に進む。クトーの着脱を繰り返し、朝日岳に到着。東面にはパウダーが詰まっている。宝川に滑り降りたい気持ちを押さえ、ここは先に進む。

ジャンクションピークからはいよいよ国境稜線。シールをはずして200m弱を滑り降りる。斜面は依然としてかたいので快適には滑れない。平坦な斜面やほんのちょっとの下りはクトーをはずし、急な登りに差し掛かるとクトーを取り付ける。とにかく何回も着脱を繰りかえす。いちいちザックにしまっているが、これはなかなかの時間のロスと体力の消耗を伴う。

朝日岳山頂にて。まだまだ元気?



大烏帽子、檜倉山それぞれのピークからの約200mの下りもシールをはずして滑る。柄沢山が近くに見える。しかし巻機山はまだ遠い。柄沢山への登り、東側には大きく雪庇がせり出している。大きいところは20mくらいあるだろうか。雪はかたく安定しているが万が一ということを考えて雪庇の端から離れた本来の尾根付近をたどる。

先週いけなかった至仏山もバッチリ



正午、柄沢山に到着。体力も水も尽きた感じ。ここ柄沢山にて縦走の終了を決める。大休止を入れて滑降準備。
下からボーダー6人が登ってくるのが見える。柄沢を詰めてきたそうだ。雪はガリガリか湿雪ということだった。滑りは楽しめそうにない。

滑降ルートは巻機山側に尾根を滑って、1809のピークを左に巻いて米子沢に下る。最初の急斜面は雪が詰まっていればすごくいい北西斜面。

米子沢上部。雪が詰まって入ればどこでも滑れる魅力的な斜面。


残念ながらガリガリでだましだまし滑り降りる。そのまま北西に伸びる細いルンゼに入るとパウダーが詰まっていた。しばし堪能。

楽しい時間はあっという間に過ぎ、緩斜面へでる。しばらく緩斜面を滑って尾根を1本越え、さらに北西斜面へ。N島さんとF神さんは尾根伝いに西斜面へ。北西斜面は最初は樹林が濃くちょっとかたかったが、徐々にルンゼが顕著になると樹林が薄くなり雪がやわらいできた。重いパウダー。徐々に板が滑らない重い湿り雪へ。ここはターンをしないでひたすら直滑降で切り抜ける。川に合流し、しばらく滑ると左からN島さんとF神さんが滑ってくるのがわかった。堰堤で合流。

あとは清水集落までトレースを伝いながら平らな斜面をひたすら滑る。13:40幹線道路にでる。ほっとするのも束の間、そういえばバスの時刻は13:45。間に合う?バス停はどこだ?バスを発見して乗車した頃は13:45を過ぎていた。ローカルなバスの旅で六日町へ。さらに電車で土合へと。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

今年も雪少ないらしいけど、
滑れるところはやっぱりあるんだなー

あと、俺もリンクに追加しときます。
今日まで気づかんかった。

ちなみに俺は今、パナマシティ。
半そで短パンで過ごせる。
そして明日から南米。
アルゼンチンとチリは滑れる所があるらしい。

タケ さんのコメント...

今年は北海道が大当たりらしいが、本州は全然ダメ。なかなか北海道いけないんでしぶとく本州で雪を探してるよ。

南米は山が深いからな~
ペルーとかでも滑れるんじゃない?
で、滑るの?


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