2009年5月7日木曜日

剱岳後編 八ツ峰上半

剱岳をまるごと楽しもうプラン登攀編。
滑降編に引き続き、パートナーはN島さん。

■5月4日(月)曇り
5:00剣沢BC~5:20長次郎出合~6:10熊の岩~9:10八ツ峰の頭~9:40三ノ窓~11:00長次郎左俣稜線~11:50長次郎出合~13:30剣沢BC
■主な登攀具
ロープ:2本(6mm×40m)、アルパインクイックドロー:4セット、スノーバー:3本、デッドマン:1個、ハーケン:3枚、バイル:1本、ピッケル:各1本、アッセンダー:各1、下降・確保器、アイゼン、ハーネス、ヘルメット

※ピッケルは各自、バイルは2人で1本。ひとりだけダブルアックスが可能。

気圧の谷が通過するだのしないだの、なにやら天気は芳しくない模様。午後から崩れるらしいので早い時間に行動を終えられるようにと、八ツ峰の上半だけとする。スキーを効果的に使ってアプローチ。長次郎出合までガリガリの斜面を滑り降り、熊の岩付近までシールで登る。長次郎谷を先行していた4人パーティーも八ツ峰上半を登るようだ。

スキーは熊の岩付近にデポ。登攀の準備をして、Ⅴ・Ⅵのコルに向けて雪壁を登り始めることとする。それにしても兼用靴は20~30度くらいの斜度を登るのはなかなか疲れる。Ⅴ・Ⅵのコルにたどりつくまでだいぶ消耗してしまった。Ⅴ・Ⅵのコルにはテント跡がいくつかある。先行パーティーはⅥ峰の雪壁を登っている最中。

Ⅵ峰の急な雪壁。トレースはばっちり着いている。おかげでロープなしで登れる。

Ⅵ峰の下降、先行パーティーはスノーボラードで懸垂。
スノーボラードやったこと無い。。。
聞けば国際山岳ガイドの率いるパーティーだった。

ここは、まずは私がダブルアックスでクライムダウン。トレースはバッチリなんだけど堕ちたらシャレにならないので慎重に降りる。N島さんはピッケル1本。下からロープで確保してクライムダウン。

ナイフリッジもトレースバッチリで恐怖感なし。


Ⅶ峰の懸垂下降は、先行していたガイドパーティーのロープを使わせてもらうことになった。それで先行させてもらう。あとはちょっと急な雪壁を登ってⅧ峰の頭へ。あっけなく2時間ちょっとで終わってしまった。トレースのおかげ。


N島さん。Ⅷ峰の頭にて。

時間があるのでチンネを見るために池ノ谷を下って三ノ窓まで散歩。数パーティーが取り付いている。


チンネ。夏に来たときは霧で全貌を見渡せなかった。

池ノ谷の登り返しはけっこうきつい。長次郎左俣まで稜線を歩いてそのまま長次郎谷をグリセード&シリセード。スキーをピックアップして滑降。剣沢登り返し。剣沢の小屋でビールを調達。


■5月5日(火)晴れのち曇り
7:30剣沢BC~8:30室堂乗越~10:00室堂ターミナル~12:00扇沢~13:00大町~22:00帰宅

予報に反して朝方は快晴。奥大日を狙う。雪が緩むのを計算してゆっくり出発。ところがいつの間にか剣は雲の中に姿を消す。風も強くなってきた。室堂乗越まで行くも、やはり風が強いので撤退。そのまま下山を決める。帰りのアルペンルートでは山岳ガイドの江本さんと遭遇。おしゃべりしながら下山。大町に着いてフロ→メシ→バス&ビール。意外と渋滞少なかった。

0 件のコメント: