2009年2月24日火曜日

ガラガラ沢

前日に上高地から移動してきて白馬にてツェルトビバーク。エアマットはすぐ穴が開くからと最近は使っていないけど、その代用となるものも今回は持参せず。結構冷えました。花火もきれいだったけど星空もきれいだっただけに朝にはびっしり霜が付着。


さて、本日は唐松岳山頂を踏みDルンゼかCルンゼの予定でしたが。。。


朝、三浦夫妻と合流し、八方尾根スキー場へ移動。ゴンドラとリフトを乗り継いで八方池山荘へ。なんとリフトを降りた直後、リフトは停止、そのまま動かず。乗客のために救助が出るらしい。ぎりぎりセーフ。乗っていた人には申し訳ないです。

さて、歩き出すと。。。
なんだかぜんぜん新しい雪がない。というかガリガリ。滑落しそうなくらいガリガリ。無名沢の辺りでとうとうアイゼン・ピッケルに替えるも、風が強い。そうなるともう前進不能です。FATスキーが風にあおられてまともに歩けません。

ということで2361まで登って引き返すことに。まずは無名沢を滑り降りる。かたいので慎重に。場所によってはいい感じのパウダーもある。1800mくらいまで標高を落としてガラガラ沢に向けてトラバース。ワックス掛けを怠ったせいか板がぜんぜん進まない。O介さんにおいていかれる。モナカの斜面を少し登ってガラガラ沢にエントリー。ガラガラ沢はモナカ雪から湿雪へと変化。湿雪はところどころストップ雪でちょっと疲れる。

デブリと湿雪を経て南股入をブーツを濡らして渡渉。二股まではなんとか滑って行ける。タクシーで八方尾根へと戻る。

雪少ない~


2009年2月22日日曜日

六百山

いろいろ行きたい2月。されど雪がない今年の2月。そんななか、この週末を前に雪が降る予報。ちょっと欲張りに土曜と日曜で別々の計画を入れてみました。土曜日は、K岡さん、N島さんと上高地から六百山。日曜日はM浦夫妻と八方尾根:無名沢~ガラガラ沢。U竹さんも両方参加の予定だったのだが、飛行機欠航で北海道から戻れず残念ながら不参加。U竹さんの車での移動という目論見は破れ、ムーンライト信州にて松本入りしてタクシーにて釜トンネルへ。恥ずかしながら人生初の上高地です。


『釜トンネルを抜けると雪国・・・』と言いたかったが、そうではなかった。スキーで移動するには板が心配になるくらいアスファルトすれすれにきれいに除雪されている。新しく積もった雪は10cmと少ない。

滑降予定は表六百沢。ここはK岡さんが温めていたルートだ。表六百沢をそのまま登る。ラッセルはほとんどないのでどんどん標高を稼げる。硬くしまったデブリが谷を埋めるようになるとさすがにシールだけの登攀は難しくなる。K岡さんとN島さんはクトーを装着。私はクトーを持たないのでなんとかシールで登る。途中まで粘るもやはり無理。アイゼンに履き替える。クトーの威力は絶大ですね。

氷結した滝は左から巻く。N島さんを先頭にモナカ雪をアイゼン・ピッケル で登る。その後も続く硬くしまったデブリ。デブリが無くなると、硬いモナカ雪の斜面。ここはN島さんのパワーが光る。スキーで表面のクラストをバリバリ 割ってどんどん登っていく。体重をかけないと割れないくらい硬いクラストなので、スリップして滑落したら止まらないだろう。ここは慎重にも大胆にすすむ。




コ ルにつきあげると視界がひらけ目の前に霞沢岳を望む。このコルだけはパウダーだ。反対側の沢は八右衛門沢。こちらも気持よさそうな斜面。さらに頂上をめざ し稜線上を登ろうとするとガリガリでエッジが立たない。表六百沢側のルンゼをまたまたN島さんを先頭に硬いクラストをバリバリ割って進む。その様子は流氷 砕氷船ガリンコ号に劣らない。

ほどなくしてピーク到達。景色は抜群だが穂高だけは雲の中。風も強いので少し休んで下山とする。硬いモナカ 斜面は快適に滑り降りることはできず、慎重な横滑りとターンで切り抜ける。登るときに巻いた斜面は横滑りで何とか通過することができた。そこから下はデブ リ地獄と闘いながらの下山。デブリがないところまで降りてようやくまともに滑れる雪にありつける。


上高地に下りるとたくさんの人とすれ違う。
ずいぶんとにぎやかなところなんだな。

釜トンネルからバスに乗り松本へ。そこで解散しひとり白馬へと向かう。白馬ではツェルト泊。花火のおまけつきでした。



翌日へ続く。。。


2009年2月13日金曜日

上州武尊

ちょうど1か月ぶりの上州武尊。
前回はなかなかのパウダーを当てましたが。
今回はなんとも。。。
まったく雪降らず。

■メンバー
ハニワ君:テレマーク
リョータ君:ボード
私:スキー

■ルート・タイム
8:30オグナほたか~9:30前武尊~10:50家の櫛~11:00西股沢ドロップ~11:40登り返し~13:00荒砥沢ドロップ~13:40林道~14:20スキー場

■コンディション
午前:西股沢:重めのパウダーとガリガリの斜面が交互に現れるのであまり飛ばせない。
午後:荒砥沢:日が当って緩んできた斜面はいい感じの湿雪。ところどころガリガリ。日の当たらない沢底の樹林帯の方が雪がよかった。


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オグナほたかスキー場からアクセス。良すぎる天気と新雪皆無。低めのテンションでスタート。ゲレンデトップからシールで登攀開始。雪が固い。スリップ注意。前武尊で小休止。

剣が峰直下までシールのまま滑り降りると、2人組のボーダーが先行していて、剣が峰のトラバース中だ。ここのトラバースは心配していたほど雪が硬くなく、問題なく通過することができた。

そのあと、家の櫛までの登り。ここもちょっといやらしい。さすがにシールでは登れず、ツボに切り替える。先行のスノーボーダーはここで引き返していた。前回は、岩の下を巻いてアバランチパスを通過した。今回は岩の上を通ってみるとすんなり通過できた。

家の櫛にて滑降準備。山頂直下東斜面の沢も選択肢としてあったが、コルまで降りて西股沢にドロップすることに。一瞬気持ちいいパウダーの直後にガリガリ斜面。思い切り飛ばすわけにはいかない。

1650mまで標高を落として、山頂直下の沢に合流。こちらの沢はなかなか良さそう。

1900mの尾根まで登り返す。すぐ上の岩の間のシュートにかなり惹かれるが、アイゼンもピッケルもないのでそこまで登るのはあきらめる。セッピ飛びで荒砥沢にエントリー。春の雪。標高を落として樹林帯に入ると、日陰のせいか、雪がいい。

沢を滑って林道にでる。40分林道を歩いてゲレンデに戻る。