2008年12月19日金曜日

ディアミールの使い心地

愛機のVector Glide SHIFTですが。
今シーズン、アルペンビンディングからディアミールフリーライドプラスにつけ替えました。ディアミールなど山スキー用ビンディングは、何かと滑走性能が劣ると言われていますが。フリーライドプラスはその中でも滑りを重視したモデルということですが果たしてどうなのだろうか。


ビンディングを替えてから、今回初めてまともにゲレンデを滑ったということもあり、いろいろと違いがわかってきました。ということで考察してみます。

あくまで私の主観で、ゲレンデに限った話ですが。



~いきなり結論~

ディアミールとアルペンビンディングではフィーリングが全く違う。ゲレンデではやはりアルペンビンディングのほうが板の性能を引き出せている。しかし特性を理解して滑ることで、ゲレンデでも充分支障のないレベルまで持って行ける。


~ディアミールで滑った印象~
  • 荷重した後の板の反発が少ない
  • かかと付近の荷重が板に伝わらない
  • 大きく角付したときに、ブーツ直下の足裏(エッジの接地)感覚がなく、遠心力方向に板が流される
基本的に板がうまくたわんでいない感じです。


~考察~

まずは、ディアミールの構造からおさらい。

ディアミールは、トゥピース、ヒールピース、エンドピースの3つの部位と、各部位をつなぐプレートからなります。トゥピース、ヒールピースはゲレンデ用と役割は一緒。トゥピースとヒールピースはプレートに連結されtていて、滑降時はエンドピースの操作でプレートと板を固定します。このとき、トゥピースとエンドピースはしなりの無い1本の棒で連結されるわけです。そしてトゥピースのかかとが乗る位置とエンドピースのプレート固定部の間隔は約 10cm。

私が普段の滑るときのイメージは、かかと荷重。かかとを外側に押し出しながら、かかと中心にピボットです。かかと付近で荷重が集中し、スキー板のたわみが極大になるイメージです。ディアミールでは荷重はプレート全体に伝わるので、1点で荷重というのはほぼ不可能。効率よく板をたわませるためには、トゥピースとエンドピースの中間点に荷重をかけないとダメ。そしてそれはブーツセンターとかかとの中間くらいになります。

で、
  • 重心を少し前に持っていく
  • 角付は小さめに
  • 板は体に近いところにキープ、重心の真下から離さない
ということを意識していれば、ほとんどの場面で支障は出なさそうです。


実は、滑りにおいてマイナスばかりではないようです。
板の反発が少ないというのは、考えようによってはGood!
反発が強いとパウダーに沈むとすぐに雪上に跳ね上がり、パウダー内で長いエッジングができなかった。結局小回りしかできなかったわけで。(大回りできなくはないけど、小回りが一番バランスが良い)今は、長いエッジングで大回りを楽しめるようになりました。


1 件のコメント:

タケ さんのコメント...

ちょっと評価が変わってきました。ディアミール、パウダー以外では残念な感じです。

足裏のエッジが完全に死んでいます。かかと荷重が板に伝わりません。クラスト斜面やアイスバーンでは荷重したまま雪面に圧をかけながらターンをしたいところですが、それができません。結局ジャンプターンで切り返すしかなく、余計に体力を消耗した上にリスクが大きいというもの。厳しい斜面には向かない感じです。

もちろんパウダーでは全く問題ありません。