2010年4月12日月曜日

塩見岳

三峰川林道が4月のこの時期に開放されるということで、塩見バットレスを狙いました。しかし、塩見岳は遠かった。


■4月10日(日) 晴れ(のち山頂で霧)
6:00三峰川林道ゲート~6:40登山道入り口~12:30権右衛門山~15:00 2900地点~2800地点から南荒川~16:00 1900mまで滑降~19:00登山道~20:00三峰川林道ゲート
■メンバー
M浦さん、私

塩見バットレスはM浦さんにとっても課題のルート。これまで時期・ルートを変えて攻め、今回で4度目とのこと。その経験から三峰川林道ゲートが開いた直後が狙い目という。M浦さんの情報により、ゲートが金曜に開いたことを確認し、夜は早めに出発し、早めに寝入る。早起きして、開いたばかりの林道で、まだ落石がところどころに残る林道を経て林道終点の大曲に至る。

準備を終えて出発が6時。もうすっかり明るい。あたりには雪のかけらすら見当たらない。周囲の山々にも雪は無い。ゲートの先はアプローチシューズで歩く。


ゲートから歩くこと約30分。登山道の入口。このあたりまで来てようやく遠くの山に雪の名残を見る。アプローチシューズをデポ。兼用靴に履き替え、登山道をのぼる。整備が行き渡らない不明瞭な登山道は渡渉を交え、ところどころ崩れていてキックステップで歩く。伸び放題の枝にスキー板が引っかかる。

急登を登り、2000mを超えてようやく雪を踏む。スキーで登り始めたのは2100mを越えたあたり。


ところどころ雪が無く、スキーの着脱を繰り返しながら。枝や倒木をよけながら、スキーを履いてもなかなかペースを上げられない。かえって体力消耗したか?
ずいぶん時間をかけて、12:30ようやく2682m権右衛門山に。


権右衛門山から降りたコルでアイゼンに履き替える。きれいに見えていた塩見岳にも霧がかかってきた。残された時間はわずか。疲れたのか標高が高いせいかペースが上がらない。塩見岳が遠い。時間がたつにつれて、霧が濃くなる。頂上までもう少し。天狗岩でタイムアウト。この周辺は絶壁でエントリー不可。少し戻って、塩見小屋付近からエントリー。

デブリが無い。ザラメに少々ストップスノーが乗った感じ。スピードを抑えつつ、あっという間に滑り降りる。バットレス方面からはデブリだらけ。

割れた沢を右岸、左岸と何度か乗り換えて1950m付近で板を担ぐ。あとは延々と3時間ほど河原歩き。渡渉も度々。割りきってザブザブ。暗くなるぎりぎり前になんとか林道に上がる。ヘッデンで林道を歩き、アプローチシューズをピックアップしてようやく兼用靴から解放。さらに林道を歩いて大曲の林道終点駐車場に戻る。距離約21km、標高差約1700m、14時間の行程。

0 件のコメント: