2010年6月5日土曜日

本石転び沢

飯豊の本石転び沢滑降を目指し、O川さん、常吉さんと飯豊に行ってきました。

山スキーでこのエリアに来たのは2年前が初めて。滑降をおえて麓から眺めると、石転び沢と滝沢の間にあるひときわ目立つ急斜面がある。
当時、名前も知らないその沢を『滑りたい』とO川さんと話していました。記録をあさり、それが本石転び沢と知り今回の計画に至りました。


■5月29日(土)くもり・霧 9:00飯豊山荘~9:40温身平~11:00雪渓~11:50石転び沢出合
~12:30門内沢途中から滑降~15:00温身平

土曜は偵察のみと決め込み、金曜夜は深酒。
飯豊山荘から温身平まではテント食料を担いで15分の歩き。

(常吉さん撮影)

ほどよいところでテントを張り、アプローチシューズで出発。

すぐに、石転び沢雪渓まであと3.5kmの標識発見。
これは雪渓が小さくなるたびに移動するのだろう。

1時間少々の歩きで滝沢出合の手前で雪渓に乗る。ここを堺に上流は雪渓が切れ目なくびっしり。一方で下流には全く雪渓がない。


気温は低く、雪はそれほど緩んでいない。シールで歩き出す。
視界は悪いが、見える範囲では、雪はそれほど汚れていない。デブリも無い。
快適に歩いてすぐに石転び沢の出合に到着。
門内沢に少し入ったところでガスが濃くなり、本日の登りは終了。

登りながらO川さんが見つけておいた行者にんにくを収穫しながら滑降。滑降は15分程度。

板を雪渓の末端にデポし、山菜をとりながら登山道を戻る。
収穫した山菜は、行者にんにく、ウド、コシアブラ、コゴミ、タラノメ、ニリンソウなど。
おもいのほかたくさん収穫できた。


焚き火で宴会をしながら山菜をくらう。

スモーク合鴨を焚き火で炙ってジューシーに。
(常吉さん撮影)

(常吉さん撮影)


■5月30日(日)くもりときどき晴れ 6:20温身平~7:10雪渓~8:00石転び沢出合~10:30梅花皮小屋
~11:40梅花皮岳~12:20滑降~13:10石転び沢~14:00雪渓~15:00温身平

温身平を出発するとすぐに数人のパーティーと出会う。
我々はスキーをデポしている分早く歩けて、雪渓までは1時間をきる。

シールで歩き出すも、東北の山とは思えないほどの人数が入っている。


梅花皮小屋で大休止。

梅花皮岳に登る。稜線上・登山道には全く雪がついていない。

いざ本石転び沢のエントリーをみると、想像以上に傾斜がきつい。50度をゆうに超える斜面。
山頂からのエントリーは無理と判断し、すこし手前の斜面にターゲットを絞る。
それでも20m下のシュルントまで下降しないとエントリーは厳しい。

(常吉さん撮影)

ここで常吉さんは、石転び沢まで戻って滑ると判断。常吉さんにビレーしてもらいながらアイゼンで下降。
ロープを使う場面などないだろうと油断したというか、装備が貧弱で、スリングの簡易ハーネスや、
メインロープを直接体に巻いての下降となった。
(O川さん撮影)

シュルントまで降りると傾斜は45度くらいになる。ここから滑降開始。
ザラメの斜面。一つ一つのターンを確実に決めれば問題なく降りられる。
それでも、いつどんな斜面が現れるかもしれず、緊張はかくせない。
洗濯板状の斜面を小刻みにピッチを切って滑り降りる。

(O川さん撮影)

石転び沢まで雪はしっかりつながっている。

本石転び沢全景。

石転び沢を滑ってくる常吉さんを待ちながら、行者にんにくを採集。
板を担いで温身平へと戻る。

今シーズンのスキーこれにて終了。

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